LINEモバイルとmineoは、どちらもユーザーからの満足度が高いブランドです。両者のサービス内容を比較してみました。
LINEモバイルとmineoの比較
LINEモバイルとmineoは、通信速度もそこそこ速く、個性的なサービスがある人気の格安SIMです。ついでに言えばロゴも同じような緑色で、イメージが似ているかもしれません。機能やサービスについて比べてみましょう。
LINEモバイルとmineoの比較
LINEモバイル | mineo | |
---|---|---|
通信回線 | docomo、SoftBank | docomo、au、SoftBank |
通信速度 | 速い | やや速い |
容量プランの種類 | 5 | 6 |
10分かけ放題 月額料金 | 880円 | 850円 |
カウントフリー | LINE、Twitter、Facebook Instagram、LINE MUSIC |
なし |
データ繰り越し | あり | |
データシェア | 可能 | |
データ追加購入 | 0.5GB 500円 1GB 1,000円 等 |
100MB 150円 |
最低利用期間 | 12カ月 | なし |
解約金 | 12カ月 | なし |
端末保証 月額料金 | セット端末 450円 持ち込み端末 500円 |
セット端末 370円 持ち込み端末 500円 |
高速/低速切り替え機能 | なし | あり |
バースト転送機能 | 12カ月 | あり |
表示は税抜料金
それではまず、それぞれの料金プランと特徴的なサービスについて説明しましょう。
LINEモバイル – LINEなどのSNSがカウントフリーになる
LINEモバイルの大きな特徴は、「カウントフリー」のサービスが付いていることです。カウントフリーとは、指定のサービスの通信について、高速データ通信量にカウントされない機能のこと。LINEモバイルでは、「データフリー」と呼んでいます。プランの容量上限を気にすることなく、対象のサービスをいくらでも利用できます。
3種類の料金プランについて、どんなカウントフリーサービスがあるかを見てみましょう。
- LINEデータフリープラン …LINE
- SNSデータフリープラン …LINE、Twitter、Facebook
- SNS音楽データフリープラン …LINE MUSIC、LINE、Twitter、Facebook、Instagram
LINEデータフリープラン
データSIM (SMS付き) |
音声通話SIM | |
---|---|---|
500MB | 600円 | 1,100円 |
3GB | 980円 | 1,480円 |
6GB | 1,700円 | 2,200円 |
12GB | 2,700円 | 3,200円 |
SNSデータフリープラン
データSIM(SMS付き) | 音声通話SIM | |
---|---|---|
3GB | 1,260円 | 1,760円 |
6GB | 1,980円 | 2,480円 |
12GB | 2,980円 | 3,480円 |
SNS音楽データフリープラン
データSIM(SMS付き) | 音声通話SIM | |
---|---|---|
3GB | 1,460円 | 1,960円 |
6GB | 2,180円 | 2,680円 |
12GB | 3,180円 | 3,680円 |
表示は税抜料金
SNSのヘビーユーザーはLINEモバイルがおすすめ
スマホの通信量は、動画・画像配信やビデオ通話で消費が多くなります。文章の投稿であれば0.1~0.3KBと消費はささやかですが、動画投稿は10秒ほどでも約1MBほど必要です。画像がメインであるInstagramは、2時間ほど閲覧するだけで1GBを消費すると言われています。
外出先で画像や動画を中心に配信・閲覧する場合は、LINEモバイルのデータフリーが重宝するでしょう。SNSを利用するけれどテキストがメイン、あるいはWi-Fiのある自宅での利用がほとんどという人は、必ずしもLINEモバイルでなくても良いかもしれません。
mineo – 独自のコミュニティサイトやフリータンクが便利
mineoにはユニークなサービスが数多くあります。その1つが「マイネ王」と呼ばれるユーザーサイトです。困ったことがあっても、先輩ユーザーに相談することができます。
また、「フリータンク」というシステムで、月1GBまでパケットのおすそ分けもしてもらえます。家族や友人だけでなく見知らぬmineoユーザーとのデータシェアが可能なことも画期的です。
mineoの料金プラン(月額料金)
データ通信のみ | データ通信+音声通話 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo・au | SoftBank | docomo | au | SoftBank | |
500MB | 700円 | 790円 | 1,400円 | 1,310円 | 1,750円 |
3GB | 900円 | 990円 | 1,600円 | 1,510円 | 1,950円 |
6GB | 1,580円 | 1,670円 | 2,280円 | 2,190円 | 2,630円 |
10GB | 2,520円 | 2,610円 | 3,220円 | 3,130円 | 3,570円 |
20GB | 3,980円 | 4,070円 | 4,680円 | 4,590円 | 5,030円 |
30GB | 5,900円 | 5,990円 | 6,600円 | 6,510円 | 6,950円 |
表示は税抜料金
ユーザー視点を大切にするmineo
mineoは顧客満足度のランキングで常に上位の格安SIMです。活発なコミュニティサイトを見ると、ユーザーと運営とのやりとりが公開されていたり、ユーザーのアイデアがサービスに反映したりということがしばしばあります。
コミュニティサイトというと「雑談がわずらわしい」と敬遠する方もいると思いますが、純粋に情報交換の場として活用できます。深夜でも質問ができる上、公式ではない回答もえられます。(たとえば、他社ユーザーからの回答が寄せられることも)
投稿により、他のユーザーからパケットをプレゼントされることもあります。なお、mineoユーザーでなくてもサイトを閲覧できるので、率直な声を聞くこともできます。格安SIM初心者という方も安心です。
mineo
SoftBankからの乗り換えならLINEモバイル、auからならmineo
LINEモバイルとmineoは、どちらも複数の回線に対応しています。特にmineoは、docomo・au・SoftBankすべての回線を選べるようになっています。LINEモバイルは、docomo回線とSoftBank回線が使えます。
LINEモバイルは2018年にSoftBankのグループ会社となりました。そのため、SoftBank回線のスピードには定評があります。今後、利用者が増えてくると通信速度が落ちてくる可能性はありますが、大きく速度が下がることもないでしょう。
auからの乗り換えを考えているならmineoが適しています。mineoも、通信速度に関してはそこそこ速いという評価があります。通信回線設備の増強にも力を入れており、設備改善予定を利用者に公表しています。際立って速いとは言えませんが、通信は安定しています。
docomoからの乗り換えであれば、LINEモバイルとmineoどちらでもOKです。今の自分の使い方、サービス内容で決めてみても良いでしょう。
格安プラン希望ならLINEモバイル、大容量プランならmineo
それぞれの料金プランを見ていくと、最安のプランはLINEモバイルのフリープラン(1GB 500円~)です。LINEモバイルは大容量プランの設定がなく、10GBプランが最大となります。
mineoは500MBの低容量プランから20、30GBの大容量プランがそろっています。ただし、SoftBankプランは他回線のプランより高いので、SoftBank系の希望でちょうど良い容量プランがあるのなら、LINEモバイルの方がお得です。
なお、LINEモバイルにはSNSのデータフリー機能が盛り込まれていることは先述した通りです。対象サービスで使うデータ容量が無料になることを考えると、実質料金はもっと割安になります。
高速/低速スイッチが便利なmineo、切り替え不要なLINEモバイル
LINEモバイル | mineo | |
---|---|---|
高速/低速切り替え機能 | なし | あり |
バースト転送機能 | なし | あり |
高速/低速切り替え機能とは、通信速度を自由に切り替えられる機能です。低速モード時は、契約しているデータ量を圧迫しません。あまりスマホを使わない時・テキストメッセージのやりとり程度の時は、低速通信にしておくと高速データを節約できます。
また、バースト機能とは、低速通信時でも最初の読み込みだけ一瞬高速通信ができる機能です。この機能があると、低速通信時でもWeb閲覧などが快適に行えます。mineoにはこの2つの機能が付いているため、高速データの節約ができる上、低速通信をそれほどストレスなく使えます。
LINEモバイルには低速モードもバースト機能もありません。しかし、それでLINEモバイルが不便かというとそうでもありません。データフリー対象のSNSサービスについては、いつでも高速通信で利用できます。データを節約する必要がないので、わざわざ切り替えなくても良いのです。低速通信を行う機会も少ないため、バースト転送機能もほぼ不要です。
解約金のあるLINEモバイル、自由に解約できるmineo
docomo、au、SoftBankには「2年縛り」と呼ばれる最低利用期間が設けられています。2年経過しても、期間限定の「更新月」以外で解約金がかかるため、自由に解約することができません。
格安SIMでは、多くの場合1年ほどの最低利用期間が設定されています。LINEモバイルも最低利用期間は12カ月です。音声通話SIMを12カ月以内に解約する場合、9,800円(税抜)の解約手数料を支払う必要があります。
mineoは最低利用期間のない珍しい格安SIMです。解約はいつでもOK、解約金もかかりません。ただし、MNP転出の場合は解除料が必要となるので注意してください。契約後12カ月以内にMNP転出する場合は、契約解除料として9,500円(税抜)の支払いが必要です。電話番号が変わっても良い場合にだけ、mineoの最低利用期間なしというメリットが活かせます。