格安SIMでAndroid端末を愛用していたけれど、iPhoneに機種変更しよう! という方はいらっしゃいますか。格安SIMを利用している場合の、Android端末からiPhoneへの機種変更について調べてみました。
格安SIMの会社を変えずに、Android端末→iPhoneへの機種変更
格安SIMにいち早くトライしていた方は、そろそろ機種変更をという時期かもしれませんね。「Android端末だったけど、次はiPhoneに」という場合は、まずは端末を入手しましょう。
Apple Storeでは、SIMフリーiPhoneを購入できる
格安SIMでは、SIMフリー端末やSIMロック解除された端末が必要です。今のAndroid端末のSIMカードを抜いて、新しいiPhoneに挿入することで、利用することができるようになります。
Apple Storeでは、SIMフリーiPhoneを購入できます。Appleの公式ネット通販でもあり、入手するのは難しくありません。分割払いも可能です。
公式のショップで安心して購入できること、最新機種を購入できることが最大のメリットです。
公式サイトからiPhoneを購入できる格安SIM会社もある
最新機種はありませんが、OCNモバイルONE・mineoでは、メーカー認定整備済のiPhoneを購入することが可能です。ユーザーであれば、機種変更でiPhoneを選ぶことができます。
公式サイトの「機種変更」のページを見てみましょう。購入した場合の料金表なども確認できるので、便利です。
中古でiPhoneを購入することもできる
ネット通販サイトやオークションサイトで、中古のiPhoneを手に入れることもできます。この場合は、通信制限を受けている中古品(赤ロム)でないことを確認してから購入しましょう。赤ロムとなる原因、「支払いの残債があるかどうか」をチェックすることが必要です。
SIMカードの種類を確かめよう
SIMカードには3種類あります。SIMカードを違うスマホ端末に入れて使いたい、という場合は、SIMカードのサイズがそろっていなくてはなりません。
SIMカードの種類は、サイズごとに分かれています。
- 標準SIM (縦25mm × 横15mm)
- microSIM(縦15mm × 横12mm)
- nanoSIM(縦12.3mm × 横8.8mm)
手持ちのAndroid端末で使用中のSIMカードと、これから使用予定のiPhoneのSIMカードの種類を確認しましょう。
iPhoneのSIMカードは「nanoSIM」がほとんど
iPhone 5以降は「nano-SIM カード」に対応しています。
nano-SIM カードを使うiPhone
- iPhone XS、iPHONE XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8、iPhone 8 Plus
- iPhone 7、iPhone 7 Plus
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus
- iPhone 6、iPhone 6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5
Android端末のSIMカードサイズを確認しよう
今は、大きいサイズの標準SIMを使用するスマホはほとんどありません。主流は、一番小さいサイズのnanoSIM。それでも、microSIMのAndroid端末はまだまだあります。
Android端末がmicroSIMだった場合
nanoSIMであれば、そのまま挿し替えを行ってiPhoneを利用できます。
Android端末でmicroSIMを使っていた場合は、SIMカードを変える必要があります。
SIMカードのサイズが異なる場合は、サイズ変更を申し込む
SIMカードのサイズが違う場合には、格安SIMの会社に「SIMカードサイズの変更」を申し込みましょう。
SIMカードのサイズ変更は、ネットまたは店舗で申し込みます。ネットで申し込んだ場合、郵送で新しいSIMカードが送られてきます。
SIMカードサイズの変更には手数料がかかる
格安SIM業者は基本的にはSIMカードのサイズの変更を受け付けています。しかし、手数料などの条件は会社によって異なります。
- 手数料 (2,000~3,000円程度)
- SIMカードの返却(必要なところと不要なところがある)
SIMカードのサイズを変更する場合は、それぞれの格安SIM会社で事前に調べておきましょう。
なお、microSIMをnanoSIMサイズに自分でカットするという手段もあります。これは失敗例も多い上、損害金を請求される可能性も。避けたほうが無難です。
格安SIMの動作確認を確認する
格安SIMを最初に契約した時も、動作確認一覧を確認した方は多いのではないでしょうか。
機種変更でも、端末が格安SIMに対応しているか確認する必要があります。公式サイトの「動作確認一覧」でチェックしましょう。新型iPhoneの動作確認結果も、格安SIM各社で続々と報告されているようです。
データ移行はアプリ「iOSに移行」で行う
公式アプリ「iOSに移行」をダウンロードする
まず、Android端末に入っているデータを新しいiPhoneに移行しなくてはなりません。これは、apple公式の専用のアプリを使うことができます。心強いです。
Wi-Fi環境でデータ移行を行う
「iOSに移行」は、データのやり取りにインターネットを利用しません。Wi-Fi接続でデータを移行します。ネットに写真などのデータが流れてしまうといった危険性も少なく、安全にデータ移行が行えます。ケーブルなどもいりません。
「iOSに移行」でのデータ移行
「iOSに移行」を使ってデータ移行するには、下記の条件を満たしている必要があります。インストール前に確認しましょう。
Android端末
- Android バージョン 4.0 以降
iPhone
- iOS 9 以降
- iPhone 5 以降
移行できるデータ
このアプリで移行できるデータは以下の5種類です。
- カメラロール(写真データ)
- メッセージ
- Google アカウント
- 連絡先(電話帳)
- ブックマーク
アプリで表示される手順に沿って行うと、所要時間10数分でデータ移行が完了します。
あとは、iPhoneの初期設定の続きを行いましょう。これで、iPhoneを使うことができます。
「iOSに移行」で引き継げないデータ
Facebook、Instagramなどは再インストール→ログインでOK
Facebook、Instagramなどのアプリ情報はそのまま移行されません。今まで使っていたアプリを再インストールして、ログインすればそのまま利用できます。
Android端末でインストールしていたアプリやアプリ内のデータ等は、引き継ぐことができません。同じアプリを「App Store」で再ダウンロードする・アプリごとにデータの引き継ぎを行います。
LINEは事前に引き継ぎの準備が必要
LINEなど、一部のアプリは事前に準備が必要なので注意してください。なお、今の所、AndroidからiOS、iOSからAndroidなど、異なるOS間のトークの引き継ぎはできません。
手続きに時間がかからない格安SIM
大手キャリア(docomo、au、SoftBank)で機種変更したことがある方は、その大変さを覚えているかもしれません。キャリアでは店まで足を運び、使用するスマホを登録する手続きが必要で、長い時間待つ必要がありました。
格安SIMでは、そうした手続きは一切不要です。特に機種が変わったことを申し出ることもありません。
設定は、格安SIMの契約した時と同様の「APN設定」などを自分で行うだけで終わりです。スマホが使えない時間も、ごくわずかで済みます。
まとめ
格安SIMの機種変更は、大手キャリアと違いあまり手間がかかりません。「Android端末だったけど、次はiPhoneに」という場合は、まずは端末を入手します。SIMフリーiPhoneは、Apple Storeやネットショップなどで手に入れることができますが、SIMフリーiPhoneを購入して機種変更することができる格安SIMもあります。
- iPhoneのSIMカードは「nanoSIM」がほとんど。Android端末も「nanoSIM」であれば、差し替えて使用できる
- microSIMのAndroid端末を使っていた場合は、SIMカードのサイズが違うのでそのまま使えない。格安SIMの会社にサイズ変更の申し込みをする
- 格安SIM会社によって、SIMカードのサイズ変更の手数料・返却の必要などが異なるので確認する
基本的なデータの移行は、公式アプリ「iOSに移行」を使うと便利です。LINEなど一部のアプリは事前に準備が必要で、トーク履歴は引き継げません。機種変更の手続きや申し出などは必要ないので、スマホが使えない時間もごくわずかで機種変更ができます。