わかりやすい格安SIM入門

大手キャリアを解約し、新しいスマホを買って格安SIMを利用する手順

2019/7/22

大手キャリアを解約し、新しいスマホを買って格安SIMを利用する手順

ここでは、大手キャリア(docomo・au・SoftBank)を解約し、新しいスマホを買って格安SIMを使う場合の手順を解説していきます。

キャリアから格安SIMに乗り換えよう

まず、乗り換えの簡単な流れを把握しておきましょう。

  • MNP(マイナンバーポータビリティ)の予約番号をとる
  • 格安SIMを申し込む
  • 格安SIMが届いたら開通手続きをする

耳慣れない言葉が登場しましたが、手順はけっこうシンプル。安心してください。

MNP(ナンバーポータビリティ)とは

今の電話番号のまま、携帯電話会社を乗り換えられる

他の携帯電話会社に移っても、現在使っている電話番号を使えるという制度です。キャリアから格安SIMに乗り換えるけれど、なじんだ電話番号は変えたくない…という時、この手続きをします。

それには「MNP予約番号」という10桁の番号を取得しなければなりません。どうすればよいのでしょうか?

MNP予約番号を取得する

キャリアごとの取得方法を見てみましょう。

docomoでは下記のいずれか

  • docomoの携帯電話から「151」にダイヤル
  • 一般電話から「0120-800-000」にダイヤル(いずれも受付時間:9:00~20:00)
  • Webから My docomo→ログインして「ドコモオンライン手続き」→MNP予約番号取得(24時間受付)

auでは

  • au携帯電話、一般電話から「0077-75470」 (受付時間:9:00~20:00)

SoftBankでは下記のいずれか

  • SoftBank携帯電話から「*5533」にダイヤル
  • 一般電話から「0800-100-5533」(いずれも受付時間:9:00~20:00)

スマホの場合、どのキャリアでもショップでMNP予約番号を取得することが可能です。docomoだけはドコモオンラインで取ることもできます。

MNP予約番号をとるために準備するもの

  • 携帯電話番号…当たり前ですが「MNPしようと思っている電話番号」のことです。
  • メモの用意…MNP予約番号と有効期限をメモします。

ショップで手続きする時には、本人確認書類を持参しましょう。でも、ショップだと待ち時間がかかる上、解約はちょっと気まずいもの。電話での手続きをおすすめします。

MNP予約番号を取得するときの注意点

15日間の有効期限がある

MNP予約番号には有効期限があります。番号を取得したら、この期間内に転出先(乗り換え先)で契約手続きをしなければなりません。格安SIM会社の中には「MNP有効期限が10日以上あること」というような条件を設定しているところもあるので、気をつけましょう。格安SIMの配送日数も考慮して、MNP予約番号をとったらすぐに手続きを始めた方が良さそうです。

先に格安SIMを検討しておく

どこの格安SIMにするか、決めておきましょう。格安SIMも契約プランも山のようにあって決めかねますが、候補を絞ってから手続を開始した方がスムーズです。

転出の手数料がかかる

MNP予約番号の発行には手数料がかかります。だいたい2,000~3,000円程度です。支払いは最終月の使用料金と一緒に清算されます。心に留めておきましょう。

MNP予約番号と有効期限のメモを忘れずに

MNP予約番号と有効期限は乗り換えの際に必要なので記録しておきましょう。

新しいスマホを購入するには?

さあ、新しいスマホを検討しなくては。スマホは格安SIMと一緒に購入することもできますし、別々に購入することもできます。そして、Webで購入する方法とお店で購入する方法があります。

方法 メリット デメリット
格安SIMとセットで購入する Webで格安SIMと一緒に申し込む
  • 使えない機種を選ぶ心配がない
  • 初期設定をしてもらえる場合がある
  • セットで購入する特典がある
  • 自分の都合に合わせて手軽に申し込める
  • 機種の選択肢が限られる
  • 自分で調べて検討しなければならない
ショップで格安SIMと一緒に購入する
  • 使えない機種を選ぶ心配がない
  • 初期設定をしてもらえる場合がある
  • スタッフから説明してもらえる
  • セットで購入する特典がある
  • 機種の選択肢が限られる
  • 来店の手間がかかる
格安SIMと別に購入する Webで購入する
  • 機種の選択肢が広い
  • 自分の都合に合わせて手軽に申し込める
  • 格安SIMがそのスマホで使えるかどうかを確認する必要がある
  • 自分で調べて検討しなければならない
家電量販店で購入する
  • 機種の選択肢が広い
  • スタッフから説明してもらえる
  • 家電量販店のポイントを使える
  • 格安SIMがそのスマホで使えるかどうかを確認する必要がある
  • 来店の手間がかかる

格安SIMと一緒にスマホを購入する

●Webで一緒に申し込む

Webでの申し込みは24時間受付で、自宅にいながら手軽にできるのがメリットのひとつ。格安SIMの申し込みフォームに、「スマホ端末も購入するか」を選ぶ項目が出てきます。選択肢から選ぶだけなので簡単です。申し込みフォームを開く前に、サイトで機種を選んでおくと良いですね。

●ショップで購入する

格安SIMのショップもあちこちで見かけるようになりました。直営店であれば、実際にスマホを見て触って選ぶことができます。どの格安SIMにするか決めていて、ショップが近くにある場合はいいですね。スタッフにいろいろ質問できるのもいいところです。

使えない機種を選ぶ心配がない

格安SIMはオールマイティーに使えるわけではなく、この格安SIMにはこのスマホであればOK、という相性があります。セット購入であれば、使えないスマホを選んでしまうことがないので安心です。

機種の選択肢は多くはない

格安SIMの会社によりますが、用意されている機種は限られています。欲しいスマホがない場合もあるかもしれません。とはいえ、セットで購入する特典もあります。割引価格でスマホを買えたり、料金の割引があったりするので、チェックしておきましょう。

初期設定をしてもらえる場合がある

格安SIMは基本的に、初期設定を自分の手でしなければならないもの。セット購入の場合は、設定を済ませてくれる場合があります。設定に自信がない方にはうれしいサービスです。

格安SIMスマホセットのメリット・デメリット

格安SIMと別に、SIMフリーのスマホを購入する

SIMフリースマホとは?

SIMフリーは、スマホの中のSIMカードを自由に入れ替えて使える状態のことです。さまざまな会社のSIMカードを使って通信ができます。この状態のスマホでないと、格安SIMは使えません。大手キャリアのスマホはSIMフリーではないので、そのままでは使えないのですね。

●SIMフリースマホをWebで購入する

SIMフリースマホはネットショップで購入できます。使いたいスマホがだいたい決まっているけれど、セット販売のラインナップにないという場合は良いのではないでしょうか。わざわざ来店する必要もなく、いつでも好きな時に申し込めるのもメリット。格安SIMがそのスマホで使えるかどうかを必ず確認しておきましょう。

●SIMフリースマホを家電量販店で購入する

家電量販店にはSIMフリースマホが並んでいて、店員さんに質問することもできます。自分だけで調べて決定することに迷いがある場合は良いでしょう。家電量販店のポイントなども付きます。

多彩な機種から選べる

別々に購入する場合のいいところは、何と言っても機種の選択肢が広いところ。格安SIMの会社のセット販売で扱っていないスマホを調達できます。セット販売にはない高スペックの機種も選ぶことができます。

スマホの調達方法はいくつもあります。「格安SIMを決めたのでそれに合うスマホを」「やっぱり高機能の機種でないと」「機能はこだわらないから安く買いたい」「スタッフと相談して決めたい」…自分の条件に合わせて選ぶのが大事ですね!

格安SIMを申し込む

さあ、格安SIMを申し込みましょう。格安SIM会社のサイトか、ショップがあれば店頭で申し込みます。

クレジットカードを作っておく

格安SIMの支払い方法はクレジットカードが主流です。持っていない場合は、先に作っておきましょう。

Gメール等のフリーメールアドレスを取得しておく

MNPをする場合、電話番号は変わりませんが、キャリアのメールアドレスが使えなくなります。格安SIMに移る前にGメール等を取得して、知人や家族に知らせておきましょう。

格安SIMの申し込みに必要なもの

  • MNP予約番号
  • 本人確認書類
  • クレジットカード

Webでの申し込みの流れ

格安SIMの会社のサイトを見て、契約プランやオプションを検討しておきましょう。「新規申し込み」を選んで、指示に従って入力していきます。「MNP予約番号を入力」という項目が出てきたら、用意しておいたMNP予約番号を入力します。プランなどに迷わない限り、すんなり申し込みできます。

申し込みをしたら、数日後に格安SIMが配送されます。

格安SIMを申し込む時の注意点

契約事務手数料がかかる

MNPにかかわらず、契約する場合は契約事務手数料3,000円程度がかかります。用意しておきましょう。

キャリアの違約金は約1万円

キャリアの「2年縛り」…2年間の契約期間中にMNP転出をすると、違約金約1万円を払わなくてはなりません。更新月はキャリアのサイトなどで確認できます。更新月がすぐなのであれば、乗り換えをそれまで待つのも手です。とはいえ、違約金を支払っても月額料金を早く安くした方がお得な場合も多いもの。迷うところですね。

分割購入したスマホの残金は?

スマホ端末代金の支払いはどうなっていますか。分割払いにしている人も多いと思います。2年以内に解約する場合、スマホ代の残金を清算しなくてはなりません。高額の請求の場合もあるので、注意しておきましょう。

格安SIMの開通手続きをする

格安SIMが届きました! いよいよ新しいスマホの開通です。格安SIMとスマホをセットで購入し、初期設定を済ませてくれた場合以外は、自分で設定をおこないます。

格安SIMのセッティング

説明書を見ながら、格安SIMをスマホにセットしましょう。説明書またはサイトにある「MNP回線切り替え専用の電話番号」に電話をすることで回線が切り替わります。SIMカードの台紙にある電話番号と識別番号を入力して、切り替え完了です。

電話が使えない空白期間がある

回線切り替えの電話をするまでは、キャリアの契約が残っています。電話をしてから切り替えのための約1時間、スマホが使えなくなるので注意しましょう。

初期設定をする

開通まで、あともうひと押し。APN設定(アクセスポイント設定)をおこないます。AndroidとiPhoneで方法が変わりますが、どちらもそれほど大変ではありません。

●Android

「設定」から→「その他」をタップ→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」をタップ→利用する会社を選択

●iOS

Wi-Fiでネットワークが利用できるようにして→「Safari」アイコン→指定されたURL(公式サイトなど)を入力→プロファイルの画面が表示→「インストール」

これで完了です。

まとめ

新しいスマホに新しい(そして安い)契約プラン! 晴れ晴れとした気持ちでスマホを使えそうです。

格安SIMにする場合のスマホの購入には、「格安SIMとセットで買うか・別に買うか」、それぞれについて「Webで買うか・ショップで買うか」の方法があります。

  • 初心者の方、スマホの設定などに詳しくない方は、格安SIMの直営ショップなど、スタッフに聞きながらセットの機種を購入できると安心ですね。
  • いろいろな機種を検討したい方は、バリエーションが豊富な家電量販店などでじっくり選ぶと良いかもしれません。
  • 情報収集ができていて、機種の目星もついている方、自分の都合のよいタイミングで申し込みを済ませたい方は、ネットで手早く注文するのが良いでしょう。

自分に合う方法で、ぴったりくる一台を選びましょう!

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