新しいスマホを使うのは楽しみですが、データをうまく引き継げるか心配ですよね。大手キャリアから格安SIMに乗り換える際、データの引き継ぎは自分で行わなければなりません。どうすれば、今のスマホのデータをバックアップできるのでしょうか。
バックアップ可能なデータ
スマホの機種変更をしたことがある方なら、「データ移行」の経験があるかと思います。連絡先など、個人情報が詰まっているスマホのデータ移行は、基本的に自分自身で行わなくてはなりません。バックアップしておくデータにはどんなものがあるのでしょうか。
- 連絡先
- 写真・動画
- 音楽
- ブラウザのブックマークやお気に入り
- SNSのトーク履歴
- ゲームの成績やアイテム
上記のようなデータは、失いたくないですよね。今回は、データを引き継ぐ方法を説明していきます。
バックアップの方法
スマホのバックアップの方法は、基本的に3つあります。
- クラウドストレージを利用
- SDカードに保存
- アプリを使う
クラウドストレージとは、ネット上にデータを保存できるサービスのこと。Google DriveやDropbox、iCloudが代表的なクラウドストレージです。
SDカードは、Androidユーザーの方には馴染み深いものかと思います。データを保存できる外部ストレージのひとつです。また、最近ではバックアップができるアプリも多数存在しています。
AndroidとiPhoneでは、バックアップの方法は異なります。まずはAndroidから見ていきましょう。
Androidのバックアップ方法
Androidのスマホには、バックアップ方法が3種類あります。
- Googleアカウントに保存
- SDカードに保存
- バックアップアプリを使う
Googleアカウントに保存 – Androidのバックアップ
Androidスマホの最も基本的なバックアップ方法です。Googleアカウントと結びついている「Androidバックアップ」を使います。クラウドストレージを利用する方法ですね。
Google アカウントでスマホにログインしていれば、簡単に引き継ぎが行えます。設定の「バックアップとリセット」からデータのバックアップを有効にすると、自動でバックアップが実行されるのです。これだけで、スマホの各種基本設定の多くのデータを保存できます。
新しいスマホでGoogle アカウントにログインするとき、バックアップデータを引き継ぐかを聞かれます。「コピーする」を選択すればデータを復元できますよ。
連絡先の設定
Androidの連絡先は、本体かGmailに保存できます。Google アカウントからGmailを同期させれば、新しいスマホでも今までどおり連絡先を閲覧できます。
画像の設定
「Googleフォト」を使用すると、Googleで画像をバックアップできます。Androidなら最初からインストールされている画像管理アプリです。
Googleアカウントを使うメリット
スマホでもパソコンでも、アカウントにログインをすれば保存できることが大きなメリットです。ブラウザ上での保存なので、スマホがいくつかある場合も同期や共有がスムーズに行なえます。
SDカードに保存 – Androidのバックアップ
設定からSDカードのメニューを開き、バックアップを選択、実行します。 SDカードは差し替えるだけで復元で
きるので、とても簡単です。
この際、SDカードの容量は足りているか、あらかじめ確認しておきましょう。最近ではSDカード非対応のスマホもあるので、必ずこの方法が使えるわけではありません。
バックアップアプリを使う – Androidのバックアップ
Google Play ストアからバックアップのアプリをインストールして、データを保存します。連絡先や画像データ、音楽データ、通話履歴、システム環境設定までバックアップが可能です。今回は「JSバックアップ」というアプリを使う手順をご紹介します。
「JSバックアップ」によるバックアップの手順
- Google Play ストアで「JSバックアップ」を検索してインストール
- アプリを起動して、「バックアップ」をタップ
- バックアップ先を選択
- スタートをタップして、バックアップ開始
- バックアップ完了後、保存内容が表示されるので確認
バックアップ先は、SDカードかクラウドストレージ(Google アカウントやDropboxなど)から選べます。データの量により、時間がかかることも。バッテリー残量や時間に余裕をもってバックアップを行いましょう。
iPhoneのバックアップ方法
iPhoneのデータバックアップ方法は、以下の2つです。
- iCloudを利用
- iTunesでパソコンにデータを保存
iCloudを利用 – iPhoneのバックアップ
iOSデバイスのクラウドストレージ、iCloudでデータをバックアップする方法です。iCloudなら、「自動でほとんどのバックアップ」ができます。
iPhoneのほぼすべてを保存
バックアップできるデータは、iPhoneのほぼすべてのデータ(写真、動画、アプリ)。完全にカバーすることはできないのですが、あまり心配はいらないでしょう。
どうしても不安であれば、パソコンでバックアップを取ることをおすすめします(詳しくは後述)。パソコンのバックアップでは、iPhone内のデータをすべて保存・復元できます。ただし、今のiPhoneのデータは大容量なので、時間の余裕をもって準備したいですね。
iCloudバックアップはストレージ容量が必要
iCloudを使ったバックアップでは、容量が問題です。iCloudでの初期容量は5GBしかありません。必要であれば、ストレージの拡張(有料)を考えましょう。
iCloudの自動バックアップの条件
iCloudの自動バックアップには以下の条件があります。
- Wi-Fiに接続されていること
- 充電されていること
- iPhoneがロック(スリープ)していること
「設定」→「iCloud」→「バックアップ」を選び、iCloudバックアップをオンにするだけでOKです。
iTunesでパソコンにデータを保存 – iPhoneのバックアップ
iTunesを使うバックアップ方法もあります。iTunesというアプリケーションをパソコンにダウンロードして、iPhoneを接続すれば自動でデータを保存してくれます。定期的にパソコンでバックアップをとっておくと良いでしょう。
データの種類ごとの引き継ぎ準備
データのバックアップはこれで大丈夫。ですが、データのなかには乗り換えの前に準備が必要なものと、新しいスマホになってからの対応で大丈夫なものとがあります。
乗り換えの前に準備が必要なもの
連絡先や写真・音楽データ、LINE、ゲームアプリ
新しいスマホになってから対応するもの
FacebookやTwitter、Instagram
連絡先、写真や音楽データは、前述したバックアップ方法で基本的には移行できるので、心配ありません。特別な手順が必要なLINEとゲームアプリから説明していきます。
LINEの引き継ぎ
LINEは引き継ぎが大変なアプリのひとつです。引き継ぎがうまくできず、乗り換え後にトークの履歴や友達の情報がすべて消えてしまった! などということは避けたいですよね。
今までのスマホでの準備
- LINEにメールアドレスを登録
- パスワードを確認
- 引き継ぎの許可をONにする
メールアドレス登録・パスワード確認
まずは今までのスマホで引き継ぎの準備をします。メールアドレスを登録していない人は必ず登録しましょう。パスワードの確認も忘れずに行ってください。
引き継ぎの許可をON
メールアドレスとパスワードを確認したら、LINEの「設定」の「アカウント引き継ぎ設定」で「アカウントを引き継ぐ」をONにします。
なお、ONにしてから36時間以内に新しいスマホで引き継ぎを行う必要があります。36時間を超えた場合は、もう一度「アカウントを引き継ぐ」をONにしましょう。
新しいスマホでの準備
- 新しいスマホにLINEのアプリをインストール
- 登録したメールアドレスでログイン
- 電話番号入力すると、SMSで4桁の認証番号が送られてくる
- 認証番号を入力して引き継ぎ終了
新しいスマホにLINEをインストールしたら、設定したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。電話番号を入力すると、4桁の認証コードがショートメールに送られてくるので、それを入力すれば完了です!
トーク履歴は、今までのスマホと新しいスマホのOSが同じ場合は引き継ぐことができます。スタンプ・きせかえについては再度ダウンロードが必要です。
ゲームアプリの引き継ぎ
ゲームアプリごとに引き継ぎ方法が異なります。各ゲームアプリの引継ぎ方法を確認しておきましょう。
一番多い引き継ぎ方法として、以下の方法があります。
ゲームアプリの引き継ぎ手順
- 今までのスマホで「機種変更コード」「引き継ぎID」を発行する
- 新しいスマホに発行したコードやIDを入力する
ちなみにゲームアプリの場合、同一のOS間でないと引き継ぎできないことがほとんどです。
SNSの引き継ぎ
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSは、事前に準備をする必要はありません。新しいスマホでアプリをインストールしたあと、今までと同じようにログインをするだけです。
データ移行をサポートしてくれる格安SIM3社
データのバックアップやアプリの引き継ぎは、手順に沿って行えばそれほど難しくありません。
しかし、スマホの操作が不慣れで不安だったり、もしもデータが消えてしまったらと心配な方もいることでしょう。引き継ぎの準備をする時間がない場合もあるかもしれません。そんなときのために、有料サポートがあります。
バックアップとアプリ等のデータ移行をサポートしてくれる格安SIMは以下の3社です。
TONE
サポートが充実しているTONE。電話サポート、オペレーターによる遠隔サポート、店舗対面サポートなどがすべて無料です。契約の際に、バックアップについて相談してみましょう。
楽天モバイル
「アドレス帳・写真データ移行サービス 出張設定プラン」というオプションサービスがあります。セット販売を申し込んだ方向けのサービスで、料金は11,000円(税抜)です。
NifMo
「NifMo 訪問レクチャー」というオプションサービスを行っています。
NifMoのスマホを購入後、24カ月以内であれば「スマホの接続、設定、操作方法の説明」などを初回無料で教えてもらえます!
スマホの接続・設定などの基本操作について、60分レクチャーを受けることができます。追加オプションを申し込めば、アドレス帳のデータ移行も行ってくれます。料金は24ヶ月間・月額480円(税抜)です。
バックアップやデータ移行についてサポートします、と明記されていない格安SIMでも、問い合わせをすれば相談に乗ってくれる場合もあります。もし、契約を考えている格安SIMがあるのなら、質問をしてみても良いかもしれません。
まとめ
新しいスマホに乗り換えるとき、大事なデータを失わないために準備をしておかなくてはならないデータのバックアップ。使っているスマホの種類によって、バックアップの方法は異なりました。
AndroidとiPhoneのバックアップ方法
Android | iPhone |
---|---|
|
|
データのバックアップを行っておけば、連絡先や写真・音楽データなどを新しいスマホに引き継ぐことができます。
その他のデータの引き継ぎとして、LINEのデータの引き継ぎ方法をご紹介しました。LINEは引き継ぎの手順がやや複雑です。メールアドレスとパスワードの登録、引き継ぎ許可といった事前準備が必要なので、忘れずに行いましょう。
ゲームアプリの引き継ぎは、アプリによって方法が違います。引き継ぎコードやIDを事前に取得しておかなくてはならないものがほとんどです。OSが変わるとデータの引き継ぎができないアプリもあるので、気をつけたいですね。
どうしてもデータの移行が不安という方向けに、サポートをしてくれる格安SIMもあります。スマホの操作に自身がない方や時間がない方は、サポートに頼ることをおすすめします。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えて、変わること・変わらないこと
時期をみて契約!キャンペーンが頻繁な格安SIMまとめ