わかりやすい格安SIM入門

今のスマホをSIMロック解除して、大手キャリアから格安SIMに乗り換える手順

2020/5/19

今のスマホをSIMロック解除して、大手キャリアから格安SIMに乗り換える手順

CMや雑誌広告などで、格安SIMが一気に知られるようになりましたね。安いらしいけど、どうやって乗り換えるんだろう? そう思っている方もまだまだ多いようです。
キャリアから格安SIMに乗り換える手順を解説してみましょう。

今のスマホのまま格安SIMを使う流れ

  1. SIMロック解除の手続きをする
  2. 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の予約番号をとる
  3. 格安SiMを申し込む
  4. 届いたSIMカードをセットして初期設定

むむ、専門用語が並んでる…。でも、思ったよりややこしくはなさそうです。

格安SIMカードに乗り換えるとは?

SIMカードとは、スマホに入っている小さなカード。このカードのおかげで通話やネットができます。格安SIMとは、このSIMカードのことです。スマホはわざわざ買わなくて大丈夫。今のスマホにSIMカードを差し替えて使えます。

SIMロック解除とは?

差し替えるだけならカンタン!…ではあるのですが、スマホによってSIMロック解除が必要になる場合があります。

もともと、キャリア(大手の携帯電話会社)のスマホには、他社のSIMが使えないように制限がかけられていました。これをSIMロックといいます。SIMロックがかかっていると、格安SIMは使えません。その場合は「SIMロック解除」という手続きを踏んで乗り換えをすることになります。

先に格安SIMを選んでおこう

あとでくわしく述べますが、携帯番号の移転には有効期限があります。どこの格安SIMにするか決めたら、手続きをスタートさせましょう。

SIMロック解除は必要? 不要?

docomoのスマホならほぼ不要

「SIMロックを解除しないと格安SIMは使えない」と思っている方も多いようです。実は、docomoのスマホならほとんどの場合SIMロック解除の必要はありません。これは、格安SIMの大多数がdocomoの通信回線を使っているから。docomoのスマホを持っていて、docomo回線を使う格安SIMを選ぶならスルーして大丈夫です。

auはSIMロック解除が不要な場合もある

auは通信規格の違いによって、au回線の格安SIMでもSIMロック解除をしなければならない場合があります。ただし、2017年12月からはルールがゆるくなりました。auスマホからau回線を使う格安SIMへ乗り換えるのであれば、SIMロック解除なしでOKです。

SoftBankはSIMロック解除が必要

SoftBankスマホで格安SIMを使いたい場合は、今のところSIMロック解除が必須です。
SoftBank回線の格安SIMも多くなってきています。

1.SIMロック解除の手続きをする

SIMロック解除には条件がある

SIMロック解除は、キャリアや端末、発売時期などによって条件があります。キャリアのサイトで確かめてから手続きに移りましょう。

手数料が必要なこともある

SIMロック解除はWebや電話でできます。無料ですし、短時間で終わるのでオススメです。ショップでも手続きができますが、手数料(3,000円程)がかかります。

無事SIMロック解除ができたら、次は「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を予約します。

SIMロック解除の方法 docomo・au・SoftBankの場合

2.携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の予約番号をとる

携帯電話番号ポータビリティ(MNP)とは?

携帯電話会社を変更しようというときに、電話番号はそのままに新しい会社に移れる制度のことです。便利ですね。

この手続きは、「10桁のMNP予約番号」をキャリアからもらうだけなので簡単です。移転先の申込み時に必ず必要になるので、先に取得してから格安SIMを申込みましょう。

MNP予約番号取得のために準備するもの

  • ペンとメモ
  • 自分の携帯番号

予約番号と有効期限を必ずメモする

どの会社でも、手軽にMNP予約番号が取得できる電話での申請がおすすめ。オペレーターが一生懸命引き留めてきますが、そこはキッパリ「結構です」と伝えましょう。MNP予約番号と有効期限が表示されるので、メモを取り忘れないように。なお、docomoはWebでの申し込みも可能です。

電話でのMNP申し込み

電話先 受付時間
docomo docomo携帯電話から (局番なし)151(無料)
一般電話などからの場合 0120-800-000
午前9時
~午後8時
au au携帯電話・一般電話共通
0077-75470(無料)
午前9時
~午後8時
SoftBank SoftBank携帯電話から *5533
一般電話などからの場合 0800-100-5533(無料)
午前9時
~午後8時

有効期限に要注意!

格安SIMへの乗り換えは、有効期限が10日以上残っていないとできないところがほとんど。取得後はすぐに格安SIMへの申込み手続きをおこなうようにしましょう。格安SIMは郵送されることが多いので、その日数なども考慮しないといけませんね。

キャリアを解約しなくてよいの?

発行されたMNP予約番号を使うと、キャリアの契約が解約になります。つまり、MNPしたあとに解約手続きに行く、という手間はありません。

3.格安SIMを申し込む

Webでおこなうことが多いです。ショップがある格安SIM会社であれば、その場でMNP移転が可能なのでそれもよいでしょう。

MNP転入のために準備するもの

  • 本人確認書類(写メでOK)
  • MNP予約番号
  • クレジットカード

先にGmailを作成しておく

キャリアのメルアドは移転すると使えなくなります。事前にGmailでメールアドレスを作っておきましょう。メールアドレス変更を家族や知人に連絡しなくてはなりませんね。

クレジットカードを作っておく

支払いにはクレジットカードが必要。もし持っていなければ作っておきます。未成年の場合は契約ができないので、保護者が契約することになります。

格安SIMを申し込む

いよいよ申し込みです。プランを決めて、公式サイトから入力フォームに入り、申込手続きを行います。申し込みの項目に「MNP予約番号を入力」とあるので、入力します。選択で迷わなければ完了まで時間はたいしてかかりません。

さあ、格安SIMが届くのを待ちましょう!

4.格安SIMをセットして初期設定

格安SIMをセットする

Web申し込みの場合、数日以内にSIMカードが郵送されます。説明書を見ながら届いたSIMをスマホに差し込みましょう。SIMカードを台紙から取り外し、向きに気をつけてセットします。SIMカードの抜き取り方・差し込み方は機種によって違うので、それぞれチェックしておきます。

開通手続きをおこなう

同封されている説明書か、サイトに記載されている「MNP回線切り替え専用の電話番号」を確認します。ここに電話をかけると回線切り替えが完了! ガイダンスに従って電話番号と識別番号を入力すればOK。電話番号と識別番号は、カードがついていた台紙にあります。

切り替えのためにスマホが使えない空白期間がある

回線切り替え専用の電話番号へ電話をかけるまでは、前のキャリアの回線が生きています。切り替えに必要な時間は約一時間。スマホが不通になるので注意しましょう。

MNPの空白期間ってどのくらい? 格安SIMへのMNP転出

初期設定の方法

APN設定(アクセスポイントのセッティング)をします。接続の設定を切り替える設定です。設定というと難しそうですが、そんなに心配しなくても大丈夫。AndroidとiPhoneで異なるのでみていきましょう。

Androidの場合

  • 「設定」を開く
  • 「その他」をタップ
  • 「モバイルネットワーク」を開く
  • 「アクセスポイント名」をタップ
  • 利用する会社を選択

iOSの場合

  • Wi-Fi環境でネットワークが利用できるようにする「Safari」アイコンから
  • 指定されたURL(公式サイトなど)を入力
  • プロファイルの画面が表示
  • 「インストール」

これでできあがりです!

まとめ

今使っているスマホのままで、料金を下げることができるなんて! 乗り換えの時に、「SIMロック解除しないとダメなんだよね…」とつい思いがちですが、SIMロック解除のいらない場合もたくさんあります。手順もけっして難しいものではないので、トライしてみる価値はありますよ。

SIMロックの解除が不要に?大手キャリアから格安SIMへの乗り換え
スマホはそのままでdocomoからmineoへ乗り換えてみた

 

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