CMや雑誌広告などで、格安SIMが一気に知られるようになりましたね。安いらしいけど、どうやって乗り換えるんだろう? そう思っている方もまだまだ多いようです。
キャリアから格安SIMに乗り換える手順を解説してみましょう。
今のスマホのまま格安SIMを使う流れ
- SIMロック解除の手続きをする
↓ - 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の予約番号をとる
↓ - 格安SiMを申し込む
↓ - 届いたSIMカードをセットして初期設定
むむ、専門用語が並んでる…。でも、思ったよりややこしくはなさそうです。
格安SIMカードに乗り換えるとは?
SIMカードとは、スマホに入っている小さなカード。このカードのおかげで通話やネットができます。格安SIMとは、このSIMカードのことです。スマホはわざわざ買わなくて大丈夫。今のスマホにSIMカードを差し替えて使えます。
SIMロック解除とは?
差し替えるだけならカンタン!…ではあるのですが、スマホによってSIMロック解除が必要になる場合があります。
もともと、キャリア(大手の携帯電話会社)のスマホには、他社のSIMが使えないように制限がかけられていました。これをSIMロックといいます。SIMロックがかかっていると、格安SIMは使えません。その場合は「SIMロック解除」という手続きを踏んで乗り換えをすることになります。
先に格安SIMを選んでおこう
あとでくわしく述べますが、携帯番号の移転には有効期限があります。どこの格安SIMにするか決めたら、手続きをスタートさせましょう。
SIMロック解除は必要? 不要?
docomoのスマホならほぼ不要
「SIMロックを解除しないと格安SIMは使えない」と思っている方も多いようです。実は、docomoのスマホならほとんどの場合SIMロック解除の必要はありません。これは、格安SIMの大多数がdocomoの通信回線を使っているから。docomoのスマホを持っていて、docomo回線を使う格安SIMを選ぶならスルーして大丈夫です。
auはSIMロック解除が不要な場合もある
auは通信規格の違いによって、au回線の格安SIMでもSIMロック解除をしなければならない場合があります。ただし、2017年12月からはルールがゆるくなりました。auスマホからau回線を使う格安SIMへ乗り換えるのであれば、SIMロック解除なしでOKです。
SoftBankはSIMロック解除が必要
SoftBankスマホで格安SIMを使いたい場合は、今のところSIMロック解除が必須です。
SoftBank回線の格安SIMも多くなってきています。
1.SIMロック解除の手続きをする
SIMロック解除には条件がある
SIMロック解除は、キャリアや端末、発売時期などによって条件があります。キャリアのサイトで確かめてから手続きに移りましょう。
手数料が必要なこともある
SIMロック解除はWebや電話でできます。無料ですし、短時間で終わるのでオススメです。ショップでも手続きができますが、手数料(3,000円程)がかかります。
無事SIMロック解除ができたら、次は「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)を予約します。
SIMロック解除の方法 docomo・au・SoftBankの場合
2.携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の予約番号をとる
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)とは?
携帯電話会社を変更しようというときに、電話番号はそのままに新しい会社に移れる制度のことです。便利ですね。
この手続きは、「10桁のMNP予約番号」をキャリアからもらうだけなので簡単です。移転先の申込み時に必ず必要になるので、先に取得してから格安SIMを申込みましょう。
MNP予約番号取得のために準備するもの
- ペンとメモ
- 自分の携帯番号
予約番号と有効期限を必ずメモする
どの会社でも、手軽にMNP予約番号が取得できる電話での申請がおすすめ。オペレーターが一生懸命引き留めてきますが、そこはキッパリ「結構です」と伝えましょう。MNP予約番号と有効期限が表示されるので、メモを取り忘れないように。なお、docomoはWebでの申し込みも可能です。
電話でのMNP申し込み
電話先 | 受付時間 | |
---|---|---|
docomo | docomo携帯電話から (局番なし)151(無料) 一般電話などからの場合 0120-800-000 |
午前9時 ~午後8時 |
au | au携帯電話・一般電話共通 0077-75470(無料) |
午前9時 ~午後8時 |
SoftBank | SoftBank携帯電話から *5533 一般電話などからの場合 0800-100-5533(無料) |
午前9時 ~午後8時 |
有効期限に要注意!
格安SIMへの乗り換えは、有効期限が10日以上残っていないとできないところがほとんど。取得後はすぐに格安SIMへの申込み手続きをおこなうようにしましょう。格安SIMは郵送されることが多いので、その日数なども考慮しないといけませんね。
キャリアを解約しなくてよいの?
発行されたMNP予約番号を使うと、キャリアの契約が解約になります。つまり、MNPしたあとに解約手続きに行く、という手間はありません。
3.格安SIMを申し込む
Webでおこなうことが多いです。ショップがある格安SIM会社であれば、その場でMNP移転が可能なのでそれもよいでしょう。
MNP転入のために準備するもの
- 本人確認書類(写メでOK)
- MNP予約番号
- クレジットカード
先にGmailを作成しておく
キャリアのメルアドは移転すると使えなくなります。事前にGmailでメールアドレスを作っておきましょう。メールアドレス変更を家族や知人に連絡しなくてはなりませんね。
クレジットカードを作っておく
支払いにはクレジットカードが必要。もし持っていなければ作っておきます。未成年の場合は契約ができないので、保護者が契約することになります。
格安SIMを申し込む
いよいよ申し込みです。プランを決めて、公式サイトから入力フォームに入り、申込手続きを行います。申し込みの項目に「MNP予約番号を入力」とあるので、入力します。選択で迷わなければ完了まで時間はたいしてかかりません。
さあ、格安SIMが届くのを待ちましょう!
4.格安SIMをセットして初期設定
格安SIMをセットする
Web申し込みの場合、数日以内にSIMカードが郵送されます。説明書を見ながら届いたSIMをスマホに差し込みましょう。SIMカードを台紙から取り外し、向きに気をつけてセットします。SIMカードの抜き取り方・差し込み方は機種によって違うので、それぞれチェックしておきます。
開通手続きをおこなう
同封されている説明書か、サイトに記載されている「MNP回線切り替え専用の電話番号」を確認します。ここに電話をかけると回線切り替えが完了! ガイダンスに従って電話番号と識別番号を入力すればOK。電話番号と識別番号は、カードがついていた台紙にあります。
切り替えのためにスマホが使えない空白期間がある
回線切り替え専用の電話番号へ電話をかけるまでは、前のキャリアの回線が生きています。切り替えに必要な時間は約一時間。スマホが不通になるので注意しましょう。
初期設定の方法
APN設定(アクセスポイントのセッティング)をします。接続の設定を切り替える設定です。設定というと難しそうですが、そんなに心配しなくても大丈夫。AndroidとiPhoneで異なるのでみていきましょう。
Androidの場合
- 「設定」を開く
↓ - 「その他」をタップ
↓ - 「モバイルネットワーク」を開く
↓ - 「アクセスポイント名」をタップ
↓ - 利用する会社を選択
iOSの場合
- Wi-Fi環境でネットワークが利用できるようにする「Safari」アイコンから
↓ - 指定されたURL(公式サイトなど)を入力
↓ - プロファイルの画面が表示
↓ - 「インストール」
これでできあがりです!
まとめ
今使っているスマホのままで、料金を下げることができるなんて! 乗り換えの時に、「SIMロック解除しないとダメなんだよね…」とつい思いがちですが、SIMロック解除のいらない場合もたくさんあります。手順もけっして難しいものではないので、トライしてみる価値はありますよ。
SIMロックの解除が不要に?大手キャリアから格安SIMへの乗り換え
スマホはそのままでdocomoからmineoへ乗り換えてみた