今回は3大キャリア(docomo、au、ソフトバンク)を解約して、新たなスマホで格安SIMに乗り換える手順を説明します。
2つの契約方法
新規のスマホで格安SIMの契約をするには、2つの方法があります。
- スマホと格安SIMを別々で購入する
- スマホと格安SIMをセットで購入する
申し込み手順は以下のとおりです。
「スマホと格安SIMを別々で購入する」場合
- MNP予約番号を取得する(大手キャリアに解約申請)
- SIMフリーのスマホを購入する
- 格安SIMを申し込む
- SIMカードが郵送される
- 開通手続きをする
「スマホと格安SIMをセットで購入する」場合
- MNP予約番号を取得する(大手キャリアに解約申請)
- スマホと格安SIMをセットで購入する
- SIMカードが郵送される
- 開通手続きをする
本ページでは、「スマホと格安SIMを別々で購入する」という方法の手順を説明します。「MNP予約番号を取得する」から順番に解説していきます。
①MNP予約番号を取得する(大手キャリアに解約申請)
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは、他社に乗り換える際に、それまで使用していた電話番号を引き継ぐことができるシステムのこと。MNPを行うために必要になるのが「MNP予約番号」です。
「MNP予約番号の取得」は、今まで使っていた通信会社への電話で完了します。例えば、docomoを利用していた人ならdocomoのMNP専用ダイヤルへ電話をします。(オンライン手続きなどの方法もあります)
MNP予約は、電話番号そのままで他社へ乗り換える手続きなので、この電話をもって今までの通信会社への解約申請という形になります。MNP予約をすることで、今までの通信会社への解約手続きも済むということです。
有効期限は15日間
MNP予約番号の有効期限は、3大キャリアすべて15日間と定められています。15日間を過ぎてしまうと自動的にキャンセルされますが、何度でも申請できるのでご安心ください。
転出手数料
MNP予約番号を発行する際に発生する手数料を「転出手数料」といいます。
- docomoの場合……約2,000円
- au、ソフトバンクの場合……約3,000円
②SIMフリーのスマホを購入する
SIMフリーとは
キャリアで契約するスマホはロックされていて、同じ通信会社のSIMカードしか使用できないようになっています。このロックがかけられていないことを「SIMフリー」といいます。
今回は新たなスマホを買ってから格安SIMの契約をするので、あらかじめロックがかけられていないSIMフリーのスマホを購入します。
Webで購入する
SIMフリーのスマホはネットショッピングサイトで購入できます。
- セット購入よりも種類が豊富で、高性能のものが多い
- amazonなどの大手ネットショッピングサイトでも多数取り扱われている
- 自分の好きなタイミングで申し込める
Webで購入する場合、上記のような利点があります。どんなスマホにするか、すでに決まっている人は、Web上でサクッと購入するのがおすすめです!
家電量販店で購入する
家電量販店でも、SIMフリーのスマホが取り扱われています。実際に触って使用感を確かめられますし、スタッフに相談もできるので、どんなスマホがいいか悩んでいるという方は家電量販店に足を運んでみるといいかもしれません。
購入するときの注意点
SIMフリーのスマホを購入する際、そのスマホが契約したい格安SIMに対応しているのか確認しておかなくてはなりません。スマホと格安SIMには相性があります。合わないものを選んでしまわないためにも、しっかり調べてから購入しましょう。
③格安SIMを申し込む
SIMフリーのスマホを手に入れたら、格安SIMの契約をします。格安SIMの公式サイトから申し込みが可能です。
スマホと格安SIMを別々で購入すると、スマホだけでなく格安SIMも好きなプランを自由に選ぶことができます。大きく分けると、以下の2種類があります。
音声通話SIM
データ通信+音声通話ができるSIM。電話の音質はアプリなどよりも質が高い。ほとんどの人がこのタイプ。
データSIM
データ通信のみ可能で音声通話ができないSIM。電話をかけたいときはIP電話やLINE、スカイプといったアプリを利用する。
IP電話やアプリで電話をかけたくない、今まで使っていた電話番号を引き継ぎたいという方は、音声通話SIMを選択してください。
日常的に電話をほとんど使用しない方は、データSIMを選んでも差し支えないでしょう。しかし、データSIMの場合、MNPはできません。初めての人には音声通話SIMをおすすめします。
④SIMカードが郵送される
注文をしてからおよそ2~3日でSIMカードが手元に届きます。早い場合だと、注文をした翌日に届くことも。大きな封筒で届くことが多く、SIMカードのほかには基本的に説明書が入っています。
また、SIMカードが届くまで電話ができなくなると思われがちですが、実際に使用できなくなるのはMNPの手続きの時間だけです。その時間も15分~2時間ほど。そこまで長い時間はかかりませんが、電話が来る可能性があるなら、相手に電話ができない旨を伝えておくといいですね。
⑤開通手続きをする
SIMカードが届いたら、初期設定を行います。手順は以下のとおり。同梱されている説明書や格安SIMの公式サイトを見ながらやれば簡単です。
- SIMカードを挿入する
- 開通手続きを行う
- APN(アクセスポイントネーム)設定
では、それぞれざっくりと解説していきます。
①SIMカードを挿入する
スマホからSIMカードのトレイを引き出し、送られてきたSIMカードをセットします。iPhoneの場合、SIMカードのトレイは側面にありますが、Androidの場合は機種によってまちまちです。トレイの場所がわからない場合、説明書をよく確認しましょう。
また、作業の際は故障などのトラブルを防ぐために、必ずスマホの電源をOFFしてから行うよう気をつけてください。
②開通手続きを行う
電話回線の切り替えを行います。MNP回線の開通専用番号に電話をして、電話番号と識別番号を入力すれば、開通手続き完了です(マイページなどの管理画面から簡単に切り替えできる格安SIMも増えています)。
この手続きで、前のキャリアは解約となります。なお、MNP(番号そのままで乗り換え)をしない方は、この作業は不要です。
③APN(アクセスポイントネーム)設定
APN設定と呼ばれる設定を行うと、ネット通信の利用が可能になります。説明書を見ながら手順を終えれば設定完了です!
新しいスマホを買って格安SIMを購入する流れ
大手キャリアを解約して「スマホと格安SIMを別々で購入する」流れをおさらいします。
①MNP予約番号を取得する (大手キャリアに解約申請) |
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②SIMフリーのスマホを購入する |
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③格安SIMを申し込む |
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④SIMカードが郵送される |
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⑤開通手続きをする |
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スマホと格安SIMを別々で購入した場合、自分の好きなスマホと契約したい格安SIMのプランを自由に組み合わせることができるのが大きな特徴です。「契約したい格安SIMに対応しているスマホを選ぶ」ことにさえ気をつければ、難しいことはありません。
また、格安SIMをスマホセットで契約すると選べるスマホの種類は少ないですが、別々で購入すれば、幅広い種類の中から自分にピッタリなものを選ぶことができます。
スマホの機能のこだわりが強い方は、セットでの購入ではなく、スマホと格安SIMを別々で購入することをおすすめします。