格安SIMに乗り換えるとしたら、スマホ端末はどうしますか? 「今のスマホをそのまま使うよ」という方もいれば、「スマホもこの機会に新しくしようかな」という方もいることでしょう。格安SIMとスマホをセットで購入した時のメリットとデメリットは、何があるのでしょうか。
スマホセットのメリット・デメリット
大手キャリア(docomo、au、SoftBank)では、スマホ端末と中身のSIMカードを一緒に受け取るのが当たり前でした。格安SIMでは、SIMカードだけの購入も、スマホとセットで購入することも可能です。
初めてスマホを持つ方・スマホを新しくしたい方向けの「スマホセット」プランを調べてみました。
メリット | デメリット |
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動作確認とは?
スマホ端末を購入する場合、セットではなく単体で購入することもできます。その場合は、スマホと格安SIMの相性のチェックが必要です。
たとえば、「回線の種類(docomo系、au系、SoftBank系)」や「周波数は対応しているか」などを確認しなければなりません。相性が悪ければ、格安SIMが使えないということになります。基本的に、格安SIMのサイトの「動作確認一覧」ページを見ると、どのスマホが使えるかをチェックできます。
「セット購入できるスマホ」であれば、すべて動作確認が済んでいます。単体購入と違い、安心して購入できます。
セットでお得! サービスのついたプランや特典を確認しよう
欲しいスマホが格安SIMと一緒に買えるのであれば、セット購入の特典を調べてみてください。割引やポイント付与、キャッシュバックなどの特典が用意されている場合があります。
格安SIMによっては、スマホ端末と電話のかけ放題、端末補償などのサービスがパックになったプランを出しているところもあります。オプションで契約するより割安な場合も多いです。お得な分、最低利用期間が設けられていたり、一定期間後は料金が変動したりするプランもあります。注意しましょう。
初期設定をしてもらえる場合も
格安SIMは通常、カード単体を購入してスマホにセットして利用します。SIMカードを差し込んだり、通信の設定をしたりするのは自分です。難しい手順ではなく、ちゃんと説明書もついているのですが、やったことのない手順に不安を感じるかもしれません。
スマホと格安SIMをセットで購入すると、SIMカードの挿入や初期設定を済ませてくれる場合があります。最初のハードルをクリアした状態で手元に届くのは便利ですね。設定が終わっているので、開封したらすぐに使うことができます。対応してくれるかどうかは公式サイトに明記されていない会社が多いので、気になる方は問い合わせてみてもいいでしょう。
欲しいスマホがセット対象になっていない場合もある
このスマホを買おう!と決めていても、格安SIM会社のラインナップにない場合もあります。会社によってスマホの種類はさまざまで、最新機種がまだ入っていないという場合も。欲しい機種がセット購入の対象になってたら、ラッキーということですね。
また、格安SIM・機種によりますが、セット購入での端末代金と単体での端末代金で金額に差が出てくる場合があります。セット購入では分割払いができるので、初期費用の負担感がぐっと楽になるのが長所です。全体の支払額を抑えたいのであれば、一括購入がベターです。
スマホセットが充実している格安SIM
格安SIMの会社によって、セット購入できるスマホの機種はさまざまです。スマホセットのプランが充実している格安SIMにはどんなものがあるのでしょうか。
楽天モバイル
- docomo系の格安SIM
- セット購入できるスマホの種類は25種類
- 「スーパーホーダイ」契約…最低利用期間3年間の契約で2年間ずっと1,000円割引。
セット端末代金の支払いに楽天スーパーポイントを使えたり、ポイントをもらえたりといったメリットも。楽天のショッピングサイトをよく利用している方には、メリットの大きい格安SIMです。
BIGLOBEモバイル(ビッグローブ モバイル)
- docomo系、au系のどちらかを選べる
- セット購入できるスマホは13種類
- 「アシストパック」サービス …24ヶ月間の端末代金分割払いが可能
「アシストパック」では、docomo系・au系で料金が異なるので事前にチェックしましょう。ちなみに、スマホのアウトレット「BIGLOBEセレクトショップ」も用意されています。
U-mobile【新規受付終了】
- docomo系とSoftBank系のどちらかを選べる
- セット購入できるスマホは6種類
- 希少なSoftBank回線を利用する「U-mobile S 」プランはデータSIMプランのみ
- USEN系列の格安SIMならではの、エンタメに特化したプランもあり
スマホセットで購入できるスマホには、高性能な機種からスタンダードな機種まで用意されています。料金プランはバラエティーに富んでおり、選ぶのもなかなかたいへん。公式サイトにある「カンタン料金診断」を利用してチョイスしましょう。
DMMモバイル【新規受付終了】
DMM mobile(ディーエムエム モバイル)は、2019年9月1日よりサービス提供事業者が、楽天モバイル株式会社に変更となりました。それに伴い、サービスの新規受付は終了しています。
- docomo系の格安SIM
- セット購入できるスマホは23種類
- どの料金プランも業界最安値水準。安さに定評あり
スマホセットプランはありませんが、十分良心的な価格で契約ができます。端末ごとに値下げキャンペーンやポイント付与キャンペーンがあるので、チェックを忘れずに。取り扱い端末一覧には、トップに「最新機種」「売れ筋機種」「最安機種」と紹介されていて、わかりやすいです。
NifMo (ニフモ)
- docomo系の格安SIM
- セット購入できるスマホは13種類
- 2015年、2016年と「オリコン日本顧客満足度 ランキング MVNO(スマホ)」部門で第1位を受賞
スマホセットが好評な会社です。価格や画面サイズ、カラー、メモリなど、多彩な種類のSIMフリースマホが紹介されています。また、ノジマグループであるNifMoでは、ノジマオンラインの中古のスマホも購入可能です。
UQ mobile (ユーキューモバイル)
- au系の格安SIM
- セット購入できるスマホは12種類
- KDDIグループの会社が運営しており、auのサブブランド。取り扱いスマホの種類も豊富で、iPhoneも選べる
スマホとSIMのセット購入プランとして、「スマホプラン」があります。スマホ購入にあたって、以前は「UQ購入サポート」でスマホ代金の最初の1年間は代金が安くなりましたが、現在は終了しています。
mineo(マイネオ)
- docomo系、au系、ソフトバンク系の3種類から選べる
- セット購入できるスマホは20種類
独自のSNSサイト「マイネ王」が人気です。セットで購入できるスマホはdocomoとauとソフト
バンクで選択肢が異なるので確認しましょう。
また、中古端末ショップも記載されています。中古で安くスマホを調達したい方には便利です。
IIJmio (アイアイジェイ ミオ)
- docomo系、au系のどちらかを選べる
- セット購入できるスマホは33種類
- セット購入をすると、初期設定が済んだ状態で家に届く
格安SIM業界の老舗企業であり、信頼性の高い会社です。対象の機種には、ギフト券プレゼントなどの特典も設けています。
期間限定ですが、コミコミセット(スマホ+高速データ通信+かけ放題)が月額1,880円になるプランもあります。
TONE (トーン)
- docomo系の格安SIM
- セット購入できるスマホは1種類
- プランはシンプルな1種類で、スマホセットのみ
- 初期設定を済ませた状態で家に届く
月額1,000円の基本プランに音声通話機能やWi-Fi機能、高速通信をオプションで付け加えて、ぴったりくるプランを作るシステムになっています。現在選べる端末は「TONE(e19)」です。
家族向けサービスがきめ細やかな格安SIMで、子どもも年配の方も安心してスマホを使えることが強みのひとつ。TSUTAYAの格安SIMなので、Tポイントがもらえることもメリットです。
まとめ
格安SIM会社が用意しているスマホセットの端末は、動作確認済なので安心です。一緒に購入することで、初期設定を済ませて届けてくれる格安SIMもあります。
セットで購入すると、さまざまな特典や割引サービスが付いていることも。かけ放題などのサービスがコミコミになっているプランもあります。自分が欲しいサービス、必要な機能などを比較して決められると良いですね。セットプランを検討する場合は、最低利用期間も確認しておきましょう。
スマホ代金の支払いは、24ヶ月などの分割も可能です。解約した時は残金を一括で支払うことになるので気をつけましょう。
会社によっては、セット購入対象の機種の数が少ない場合もあります。欲しい端末が残念ながら見つからなかった、ということもあるでしょう。スマホセットを出している格安SIMはいろいろあるので、じっくり吟味して選ぶことをおすすめします。
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