わかりやすい格安SIM入門

Y!mobile – ソフトバンクのサブブランド

2020/4/30

Y!mobile

Y!mobileは、ソフトバンクが運営するスマホサービスです。通常の格安SIMよりも通信品質が優れていて、速度が速く安定していることが特徴です。

Y!mobile(公式サイト)

Y!mobileの特徴

Y!mobileは、大手キャリアのひとつであるソフトバンクのサブブランドという位置づけです。SoftBankよりも手頃な料金プランを提供していることから、格安SIMを選択する時に検討の対象となるブランドです。

  • ソフトバンクのサブブランド
  • 通信速度が速く安定している
  • スマホプランには電話かけ放題が含まれている
  • 無料でYahoo!プレミアム会員になれる
  • データ繰り越しなし、高速・低速通信切り替え不可
  • スマホセットのラインナップは多く、iPhoneも選べる
  • 全国に約1,000店舗があり、対面でのサポートも可能

Y!mobileの料金プラン

Y!mobileの料金プランには、音声通話のできる「スマホベーシックプラン」があります。

スマホベーシックプランとは、スマホで音声通話とデータ通信を利用できるプランです。「10分以内の電話かけ放題」が自動的に付いています。かけ放題が自動的に付いているプランは、格安SIMでは珍しいです。

スマホベーシックプランの月額料金

スマホベーシック
プランS
スマホベーシック
プランM
スマホベーシック
プランR
月間データ量 1年目 4GB 12GB 17GB
2年目以降 3GB 9GB 14GB
月額料金 初月 2,680円 3,680円 4,680円
2~7ヶ月 1,980円 2,980円 3,980円
8ヶ月以降 2,680円 3,680円 4,680円

表示は税抜料金

スマホベーシックプランは、他社の格安SIMの同等プランと比べると「やや高め」という印象があります。ただ、通常の格安SIMでは、同様のかけ放題はオプションとなっており、月額800円ほどかかります。それを考えると、通話をよく利用する人であればお得なプランと言えます。

「スーパーだれとでも定額」は月額1,000円

さらに範囲の広いかけ放題オプションをつけることもできます。スーパーだれとでも定額は、だれとでも・何時間でも・何回でも通話が1,000円の定額です。なお、60歳以上で「かんたんスマホ」を購入すると、スーパーだれとでも定額を無料で使うことができます。

通信速度の速さが最大のメリット

Y!mobileの最大のメリットは、通信速度の速さです。格安SIMは、docomo・au・SoftBankなどのキャリアと比べると「混雑時間帯に遅い」と言われています。しかし、格安SIMの中でもY!mobileの通信速度は速く、いつでも快適に利用できます。

SoftBankのサブブランドというだけあって、通信品質は折り紙つき。これに対抗できる会社は、auのサブブランド的存在のUQモバイルくらいです。通信速度を重視する場合に検討したいブランドです。

スマホベーシックプランの割引とデータ増量サービス

スマホベーシックプランではさまざまな割引サービスが利用できます。割引の内容と適用条件を説明します。

サービスごとの割引額(月額)

家族割引 おうち割
500円 500円~1,000円

「家族割引」- 2台目以降は月額500円割引

スマホベーシックプランを複数回線利用している場合、2台目以降は月額500円引きとなります。割引になるのは主回線以外に9回線まで。1人で複数回線を契約する場合にも適用されます。
例:学生がスマホベーシックプランMを契約した場合の1年目の月額料金 ※家庭で2台目の料金

通常料金 2,980円
学割と家族割引適用後の料金 1,480円

表示は税抜料金

「おうち割」 – インターネットや電気とのセット契約で最大1,000円割引

自宅のインターネットなどをY!mobileとセット契約した場合に適用されます。プランに応じて、スマホ料金が1人あたり月額500円~1,000円割引になります。家族割引サービスと重複しての利用はできません。

「データ増量オプション」 – 24カ月間無料でデータ増量

スマホベーシックプランのデータ増量オプションは、24カ月間無料でデータが増量されます。プランごとに追加されるデータ量が異なります。

データ増量オプションでプラスされるデータ容量

スマホベーシックプランS スマホベーシックプランM スマホベーシックプランR
1GB 3GB 3GB

スマホベーシックプラン契約によりYahoo!プレミアム会員に無料でなれる

通常月額462円の会費が必要なYahoo!プレミアムに、無料で入会できます。会員になるとYahoo!ショッピングの買い物でポイントも割増されます。特典の一部を紹介しましょう。

  • Yahoo!ショッピングとLOHACOでポイント5倍~10倍付与
  • お買い物あんしん補償で年間最大100,000円補償
  • 飲食店のネット予約最大50%オフ
  • 「読み放題プレミアム」雑誌100誌、マンガ10,000冊以上が読み放題
  • Yahoo!かんたんバックアップでバックアップ容量無制限

ヤフーショッピングで買い物をよくする人にはお得な特典です。なお、データSIMプランではこの特典は使えません。

スマホベーシックプラン+データSIMのシェアプランあり

スマホベーシックプランに加入すると、子回線としてデータSIMを用意し、データをシェアすることができます。シェアできるデータSIMは3回線までです。

シェアプランの基本使用料(子回線のデータSIM月額料金)

スマホベーシックプランS スマホベーシックプランM スマホベーシックプランR
980円 490円 490円

表示は税抜料金

これは、プラスするデータSIMの使用料金です。(シェアプランセット割を反映した額)
スマホプランS(3GB)のシェアプランであれば、メインのスマホとデータSIM最大3枚とで、3GBのデータを分け合うことができます。

1人で複数台のスマホやタブレットを利用する場合や、子ども用のスマホにデータSIMを利用する場合などに便利なプランです。

キャリアと同様の「2年縛り」がある【現在は廃止】

Y!mobileはキャリアと同様の2年縛りがあり、解約が簡単にできません。契約期間中に解約する場合は、契約解除料9,500円を支払う必要があります。契約解除料なしに解約できるのは更新月のみで、その機会を逃すとそのまま自動更新されてしまいます。2年以上経過しても、更新月以外の解約では契約解除料がかかります。

他の格安SIMでは「最低利用期間」と呼ばれ、期間は1年間程度と短めです。更新月というものはなく、最低利用期間を過ぎればいつでも契約解除料なしで解約が可能です。最低利用期間のない会社もあります。

データを使い切った後の低速通信は128kbpsと遅い

Y!mobileは契約したプランの高速データ通信容量を使い切ると低速通信に切り替わります、その速度は128kbpsと、かなり遅いものです。

たいていの格安SIMは、低速通信を200kbpsに設定しています。200kbpsは、メールやLINE、Webサイトの閲覧くらいならそれなりに楽しめる速度です。しかし、128kbpsではなかなか厳しいです。文字だけのLINEやメールのやりとりはそこそこですが、画像、音楽、動画、地図等はうまく表示できません。Webを立ち上げるのにも数十秒待ちとのことです。

速度制限を解除するには、追加データを購入することで通常速度に戻すことができます。追加データの購入金額は、500MBで500円です。

Y!mobileを利用するメリットとデメリット

Y!mobileはSoftBankのサブブランドであり、通信の速さと安定性が大きなメリットです。料金は多少高めですが、通信速度を重視する人におすすめできるブランドです。

メリット デメリット
  • 通信速度が速い
  • かけ放題等のオプションが豊富
  • Yahooプレミアム会員に無料でなれる
  • スマホセットが多い
  • 実店舗が全国にある
  • 料金は割高
  • データ繰越、高速/低速通信切替等が不可
  • 低速通信が使いにくい(128kbps)

Y!mobileは、「至れり尽くせりのサービス+高額料金」のキャリアと、「サービスも価格も最低限」の格安SIMの間にいる存在です。格安SIMにしては料金は割高ですし、キャリアのようにかけ放題が含まれているのも良し悪しです。

キャリア並みの快適な通信速度は大きな魅力です。しかし、通信制限がかかった時の低速通信は極端に遅くなります。また、データの使い勝手は悪く、特にデータ繰り越しがないのは不便です。

プラン自体はシンプルです。割引サービスが多いのは歓迎なのですが、1年後や2年後にデータ量や料金が変わってしまうのはややこしいです。自分でオプション等を見つくろってオーダーする格安SIMと比べると、わかりにくいのが難点です。

Y!mobile(公式サイト)

 

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