BIGLOBEモバイルを2年間使ってみたのでレポートを残しておきます。まずは利用端末や選択プランの環境からご紹介。
(BIGLOBEモバイル 公式サイト)
端末 | プラン | オプション |
---|---|---|
iPhoneX | 6GBプラン(音声SIM) | なし |
スマホはAppleストアで購入したSIMフリーのiPhoneXです。2年前の契約当初は、同じくAppleストアで購入したiPhoneSEを使っていました。海外旅行に行く時は、現地のプリペイドSIMを購入し、SIMカードを入れ替えて使っていました。
BIGLOBEモバイルを使うには、docomoネットワークを使う「タイプD」とauネットワークを使う「タイプA」のいずれかを選ぶことになります。私が選択したのはdocomoの「タイプD」。
docomoの電波を使うので、スマホ画面の左上に出るキャリア名は「docomo」の表記になります。通信エリアはdocomoと同じになるので、つながりにくいと感じたことはほとんどありません。
月額料金は3,000円~6,000円だった
利用していたのは「音声通話SIM」の6ギガプランなので、月額の基本料金は2,150円です。この基本料金に、その月に使った電話通話料金が加算される感じ。
データ通信SIM | SMS付きデータ通信SIM | 音声通話SIM | |
---|---|---|---|
音声通話 スタートプラン (1GB) |
- | - | 1,400円 |
3ギガプラン | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
6ギガプラン | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 |
12ギガプラン | 2,700円 | 2,820円 | 3,400円 |
20ギガプラン | 4,500円 | 4,620円 | 5,200円 |
30ギガプラン | 6,750円 | 6,870円 | 7,450円 |
表示は税抜料金
ちなみに「データ通信SIM」は、データ通信(ネット接続)だけできるSIM。SMS付きは、それにSMS(ショートメッセージサービス)が加わったSIM。音声通話SIMは、先の2つに加えて、電話番号による通話もできるSIMです。普通、メインで使うスマホなら、この「音声通話SIM」を使います。
2年間の月額料金は、それぞれ以下の通りです。これはBIGLOBEの公式サイトにログインすれば、オンラインで確認できる情報です。
この通り、月額料金は大体3,000円~6,000円でした。普段、友人や家族との通話はLINEの無料通話を使っているので、電話番号で発信をする機会がほとんどありません。電話番号発信で通話を長くした月には、月額6,000円くらいになっています。
BIGLOBEを使うまではSoftBankでした。SoftBankの時は8,000円~12,000円くらいの月額料金だったので、格安SIMに変えて毎月の通信料はだいたい半分になった感じです。
高速データ通信容量「6GB」を全て消費した月はなかった
仕事のためにテザリング機能でネット通信することがあるので、プランは念のため6GBにしておきました。ですが、データ通信容量6GBを使いきったことは一度もありません。
しかも、BIGLOBEモバイルは使わなかったデータ通信量を自動で繰り越してくれるので、毎月12GBのデータ通信容量からスタートするという状態でした。(繰り越されたデータ通信容量すら使い切らなかったので、毎回6GBまるまる繰り越されるという状態)
例えば、前月から6GB繰り越されたとします。この場合は、通常のデータ通信容量6GBに加えて、6GBの繰り越しで、当月は12GB使えることになります。
繰り越し容量6GB + 通常の容量6GB = 利用可能な容量12GB
この利用可能な通信容量12GBのうち、当月は4GBしか使わなかったとしましょう。12GB使えるうち、4GB使ったので、8GB残ることになります。(ちなみに、通信量は繰り越し分が優先で消費されます)
利用可能な容量12GB − 利用した通信量4GB = 残った容量8GB
次の月に繰り越せる通信容量の上限は、利用プランの容量と同じです。なので、8GB残ったのですが、6GBプランの場合は翌月に6GBが繰り越されます。なので、また12GB使える状態になるのです。私の場合は、通信容量が余りすぎてこのループでした。
繰り越し容量6GB + 通常の容量6GB = 利用可能な容量12GB
普通のスマホユーザーは月に3GBも使わないようです。9割のユーザーは、月あたりの通信量が3GB未満だそうです。なので、普通のスマホユーザーであれば3GBのプラン(月額1,600円)で十分かと。格安SIMの利用実態調査でも、40%のユーザーが3GBプランを選んでいるとのことです。
MM総研「MVNO/SIMフリースマートフォンの利用実態調査(2016年12月)」
BIGLOBEモバイル専用アプリで現在の利用状況を確認できる
BIGLOBEモバイルの専用アプリをスマホにインストールして使用すれば、リアルタイムのデータ残量が確認できます。これは便利。最初のころは消費したデータ量が気になってちょくちょく開いていました。
久しぶりにアプリを開くと、ログインIDとパスワードを求められるのが面倒です。しかも、BIGLOBEのIDはアカウント作成時に自動で決められるものなので、たちがわるい。このへんが不便なまま放置されているところに、BIGLOBEが古い会社であることを感じさせられます。
ちなみに、BIGLOBEの専用アプリは、低料金で発信できる通話アプリの「BIGLOBEでんわ」と、利用状況を確認できる「BIGLOBEモバイル」の2つです。
BIGLOBEモバイルの目玉オプションを使わなかった
BIGLOBEモバイルには、いくつか目玉となるオプションや便利なサービスが用意されていたのですが、これを全く使いませんでした。下記のオプションです。
サービス名 | 月額料金 | 概要 |
---|---|---|
エンタメフリー オプション |
480円 | 対象の動画配信サービス、音楽配信サービスなどのデータ通信量がカウントフリーになる。対象サービスは、YouTube、AbemaTV、U-NEXT、Google Play Music、Apple Music、Spotify、AWAなど |
3分かけ放題 | 600円 | 専用アプリ「BIGLOBEでんわ」による3分以内の国内通話が何度でもかけ放題 |
10分かけ放題 | 830円 | 専用アプリ「BIGLOBEでんわ」による10分以内の国内通話が何度でもかけ放題 |
通話パック60 | 600円 | 月間で最大60分(1,080円分)の国内通話ができる通話オプション |
通話パック90 | 830円 | 月間で最大90分(1,620円分)の国内通話ができる通話オプション |
WiFiスポットサービス | 無料 | 全国に8万3,000ヶ所あるWi-Fiスポット「BIGLOBE Wi-Fi」を無料で利用できる(6GB、12GB、20GB、30GBのプラン利用者限定) |
表示は税抜料金
かけ放題サービスか通話パックをうまいこと使っていれば、月額がもう少し安くおさえられていたかもしれません。対象の配信サービスのデータ通信量がカウントされないようになる「エンタメフリー・オプション」は、人によっては重宝するオプションかなと思います。
なぜBIGLOBEモバイルから乗り換えるのか
BIGLOBEモバイルを使う前は、SoftBankユーザーでした。半信半疑で格安SIMに乗り換えてみて2年。仕事でデータ通信を行う私のようなユーザーにとっても、スマホのデータ通信は格安SIMで十分と感じました。
ただ、BIGLOBEを使っていて不満に思ったことが2つ。ひとつは混雑時間帯の通信速度です。普段、仕事先や自宅ではWiFiでネット通信しているので問題ありません。が、たまに外出先で通信速度が遅くなるときがあってストレスを感じました。
もうひとつはBIGLOBEの対応力。専用アプリの「BIGLOBEでんわ」は、今でこそ普通に使えるアプリになっていますが、2年前はおせじにも良い出来とは言えないアプリでした。App Storeのユーザーレビューも結構荒れていましたが、なかなかユーザーの声をくみとってくれない様子でした。
リアルタイムのデータ残量状況を確認できる「BIGLOBEモバイル」を使う際に、BIGLOBEアカウントでのログインを求められるのも面倒です。しかも先述の通り、このIDはアカウント作成時に自動で決められるもの。
また、専用アプリの中では月額料金が確認できません。月額料金を確認するには、アプリ内から公式サイトへのアクセスが求められ、もう一度IDとパスワードによるログインをする必要があります。この辺の使いにくさをなかなか改善してくれない会社という印象。
不満に思ったのは以上の2点。ビッグローブさんに2年のツトメを果たしてもらった今、次のSIMへ旅立つ時です。特に1つ目、通信速度の問題を解消すべく、格安SIMの中でも通信速度に定評のあるUQ mobileに乗り換えようと思っています。
BIGLOBEモバイル(公式サイト)
格安SIM一覧 – 音声通話SIMの比較表
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