高校生にとってスマホは、今や必須アイテム。調査機関によると、中学生の40%、高校生では90%以上がスマホを所持しているとのことです。「中高生の子どもにスマホを考えている」という方に、おすすめの格安SIMをまとめてみました。
格安SIMでなら料金は安くおさえられる
大手キャリア(docomo、au、SoftBank)でスマホを用意した場合、月額料金はいくらになるのでしょうか。毎月の料金は6,000~8,000円くらい。両親と合わせると、毎月18,000~24,000円にもなります。子どもが2人、3人となるとさらに金額が大きくなります。家計を考えて、「子どものスマホは格安SIMで調達したい」という方も多いことでしょう。
格安SIMの「中高生向け」サービスは?
格安SIMには、大手キャリアとは違うユニークなサービスがあります。中高生の子どもの使い方によって、おすすめしたいサービスが違ってきます。
- スマホで友達とLINEをしたい
- TwitterやInstagramを使いたい
- 音楽を聴くためにスマホを使いたい
- スマホでゲームをしたい・動画を見たい
- 学校にいる間はあまり使えないので、Wi-Fiがある家でゆっくりスマホを使う
SNSがカウントフリーになる格安SIM
LINE・Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSを利用しない中高生はほとんどいないことでしょう。SNSがカウントフリーになる格安SIMであれば、便利でお得です。
カウントフリーとは?
カウントフリーとは、対象となるサービスの通信容量を使っていないことにしてくれる機能。対象のアプリをいくら使っても、通信量が減りません。気になる通信容量を節約できます。
SNSがカウントフリーになる格安SIM
- LINEモバイル
- DMM mobile
格安SIM | プラン・オプション名 | カウントフリー対象アプリ | 月額料金 |
---|---|---|---|
LINEモバイル | LINEデータフリープラン | LINE | 音声通話SIM 500MB 月額1,100円~ |
SNSデータフリープラン | LINE、Twitter、Facebook | 音声通話SIM 3GB 月額1,760円~ |
|
DMM mobile | SNSフリー (オプションサービス) |
LINE、Facebook、Messenger、Twitter、Instagram | 250円 |
表示は税抜料金
LINEモバイル
LINEモバイルでは、2018年7月より「カウントフリー」が「データフリー」に名称変更されました。LINEをはじめとするSNSが使い放題になるプランがあります。
- 「LINEデータフリープラン」
データフリー対象:LINE - 「SNSデータフリープラン」
データフリー対象:LINE・Twitter・Facebook - 「SNS音楽データフリープラン」
データフリー対象:LINE MUSIC、LINE、Twitter、Facebook、Instagram
「LINEフリープラン」では、中高生がよく利用するLINEがデータフリー対象になります。Twitter・Facebookもよく利用するのであれば、「SNSデータフリープラン」がおすすめ。中高生はSNSの画像送受信・動画視聴にデータ通信量を消費することが多いので、使い放題はとても人気です。
これらのプランでは、通信容量が0になってしまっても、データフリー対象アプリは高速通信を続けて使えるというメリットもあります。
無料のフィルタリングアプリも利用できる
LINEモバイルでは、フィルタリングアプリの「i-フィルター」が無料で使えます。これは有害サイトのブロックや、危険の恐れのあるアプリの起動時に警告画面を表示してくれるアプリです。届いたその日に安心して子どもがスマホを使えます。
2回線目からの登録事務手数料、3,000円無料サービス
家族で利用する場合、2回線目以降の登録事務手数料3,000円が無料になるサービスもあります。家族用のスマホを気軽に契約できるサービスです。
DMM mobile【新規受付終了】
DMM mobile(ディーエムエム モバイル)は、2019年9月1日よりサービス提供事業者が、楽天モバイル株式会社に変更となりました。それに伴い、サービスの新規受付は終了しています。
SNSカウントフリーのオプションサービスがあり、LINE、Twitter、Facebook、Facebook、Messenger、Instagramがカウントフリーの対象アプリです。
これは、3GB以上のプランを契約している方が申し込めるオプションとなっています。申し込みは、マイページから選択すればOK。月額250円と、気軽に申し込める料金です。契約した後に申し込むことになります。
音楽配信アプリがカウントフリーになる格安SIM
音楽をたっぷり楽しめる格安SIMもおすすめです。音楽ストリーミングサービスがカウントフリーになれば、好きなだけ音楽を聴くことができます。
音楽配信アプリがカウントフリーになる格安SIM
- BIGLOBEモバイル
- LINEモバイル
格安SIM | プラン・オプション名 | カウントフリー対象 アプリ |
月額料金 |
---|---|---|---|
BIGLOBEモバイル | オプション 「エンタメフリー ・オプション」 |
音楽配信サービス ・Google Play Music ・Apple Music ・Spotify ・AWA ・Amazon Music 動画配信サービス ・YouTube ・AbemaTV ・U-NEXT ・YouTube Kids ラジオ配信サービス ・radiko.jp |
音声通話SIM利用で480円 |
LINEモバイル | SNS音楽データフリープラン | LINE、Twitter、Facebook、 |
音声通話SIM 3GB 1,960円~ |
表示は税抜料金
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルには、「エンタメフリー・オプション」という音楽配信・動画配信に強いオプションサービスがあります。月3GB以上のプランから利用が可能です。音声通話SIM(docomo回線)とエンタメフリー・オプションのセット「エンタメSIM」も登場しました。
BIGLOBEモバイル
LINEモバイル
LINEモバイルのもう1つのプラン、「SNS音楽データフリー」プランでは、LINE、Twitter、Facebook、Instagramに加えてLINE MUSICもカウントフリーに。
LINEモバイルの特徴は、前項で書いたとおりです。中高生が利用する際に便利な機能が充実している格安SIMです。
LINEモバイル
シェアプランのある格安SIM
家族向けの格安SIMで探すと「ファミリープラン」「シェアコース」といったキーワードがヒットします。以下の格安SIMで、シェアプランが設定されています。
- DMMモバイル
- OCN モバイル ONE
- IIJmio(みおふぉん)
- BIGLOBEモバイル
- mineo(マイネオ)
- NifMo
- イオンモバイル
家族でシェアプランを利用する
一つの契約で、複数のSIMカードを持つことができるシェアプラン。基本的には、親の契約に子どもの持つスマホをプラスする形になります。決められた容量を「家族みんなで分け合って使う」というプランが多く、10GBや20GBなどの大容量プランが設定されています。
ただし、中学生や高校生の子どもとシェアプランを使う場合、問題になる点があります。
子どもが通信量を使い切ってしまう場合も
中高生が動画をずっと見ていたり、アプリを山のようにダウンロードした結果、20GBもあるはずの高速データ通信量を使い果たしてしまった、というケースがあります。シェアプランではこの場合、家族全員が速度制限を食らうことになります…。結局、中高生は単独のプランに移るという場合も多いようです。
子どもの使うデータ量のコントロールが難しいシェアプランは、家族の取り決めをきっちりしておいた方が良いでしょう。
Wi-Fi環境でスマホを使うことが多い場合も
通信量の消費が大きい子どもがいる一方で、ほとんど使わない子どももいます。「校則で、スマホは学校ではさわれない」「部活の間はスマホはカバンの中」「Wi-Fiのある家でスマホをいじっている」という使い方をしている子どもも少なくありません。
そうなると、意外なほど通信容量を使わないケースも。500MBプラン、1GBプランで十分な場合があります。まずは使い方を確かめるために、小さめのプランから始めてみることをおすすめします。
名義変更ができる格安SIM
格安SIMは、親の名義で契約することがほとんどです。これは、格安SIMの多くがクレジットカードを登録して契約を行っているから。また、未成年の契約ができない会社も多いからです。このため、未成年の子どもが格安SIMを使う時は、「親が契約して未成年者が使う」という方法が一般的です。
子どもが成長した後の名義変更が難しい格安SIM
では、子どもが成長した後はどうすれば良いでしょう。親の名義から本人の名義に変更したいですね。しかし、格安SIMでは基本的に、名義変更(譲渡)をすることができません。Webでの契約が多い格安SIMでは本人確認などが難しいからです。
電話番号が変わっても良いのであれば、解約~新規契約で対応できます。電話番号をそのまま使い続けたい場合(MNP:ナンバーポータビリティーをしたい場合)は、同じ格安SIMの会社で名義変更をするのはなかなか困難です。
現在、名義変更ができる格安SIMには以下の会社があります。
- OCNモバイルONE
- mineo
- J:COM MOBILE
- イオンモバイル
この4社は、名義変更(譲渡)ができるレアな会社です。手続きは決して難しくはありません。ただし、MNPと同時に名義変更はできません(OCNモバイルONE)。名義変更を済ませてからMNPをすることになります。
この名義変更の問題は、今後改善されるポイントではないかと思います。自立が近い年齢の子どもに格安SIMを用意する場合は、一度名義のことについて話し合っておいても良いでしょう。
プラン変更がしやすい格安SIMを
子どもの成長は早いもの。LINEとゲームができることにウキウキしていた中学生が、YouTubeに夢中になり、Twitterを使いこなすようになります。いつでもイヤホンで音楽を聴くような高校生になるかもしれません。その時々で、スマホの使い方も変化していきます。
格安SIMのメリットのひとつは、大手キャリアよりもプラン変更がたやすいことです。プランの見直し、オプションの付け外しなどがスムーズにできるのは便利です。安いプランからスタートして、様子を見て翌月に一回り上のプランに変えることも可能です。いつでも、自分にフィットしたプランでスマホを楽しめると快適ですね。
まとめ
子どものためのスマホは、格安SIMで用意すると大きな節約になります。格安SIMのプランによってサービスはさまざまなですが、中高生の子どもがどのようにスマホを利用するかによって、おすすめできる格安SIMが変わってきます。
LINEなどのSNSを中心に利用する場合は、SNSがカウントフリーになる格安SIMを。LINEモバイル、DMM mobileで実施されています。
スマホで音楽を聴きたい、という場合は、音楽配信アプリがカウントフリーの格安SIM。BIGLOBEモバイル、LINEモバイルで行なっているサービスです。
シェアプランは各社が設定していますが、中高生が家族全員分の容量を使ってしまう悲劇が後を絶ちません。利用する場合は家族でルールを話し合っておきましょう。
格安SIMでは、プランの見直しが大手キャリアほど難しくありません。まずは小さめのプランを試してみて、足りなそうであればデータ容量を増やしていく、とフットワークよく動くことができます。その時々の子供の使い方に対応できるサービスを選びましょう。