格安SIMでも、hulu(フールー)の動画見放題サービスを楽しむことができます。外出中にhuluを観るのであれば「通信速度が速い」「容量大きめのプランがある」格安SIMをおすすめします。
huluの動画見放題を楽しむポイント
huluの動画視聴のためにチェックしておきたいポイントは以下の3点です。
- 安定した通信速度
- 容量の大きいプランを選択する
- 「3日間の通信制限」がある場合は注意が必要
通信速度は、とびきり速くなくてもいいけれど安定していることが望ましいです。視聴する画質や時間に合わせて容量大きめのプランを選ぶことをおすすめします。
これらのポイントを押さえて、hulu視聴に適した格安SIMを選んでみました。各ブランドについては後ほど詳しく説明します。
安定した通信速度
huluをストレスなく視聴するには、安定した通信回線が必須です。速度が足りない場合、動画が止まってしまったり、動きが途切れてしまったりする可能性があります。hulu公式によると、おすすめの通信速度は「スマホ・タブレットの場合で3Mbps以上」とあります。実際の利用例を確認すると、だいたい2Mbpsあれば問題なく観られるとのことです。
一般的な格安SIMは、3Mbps以上で高速通信が可能です。ただし、平日昼など回線が混み合う時間帯では2Mbps以下に落ちてしまうケースがあります。利用条件にもよりますが、回線が混雑するタイミングでのhuluの動画視聴はできれば避けた方がベターです。ただし、格安SIMの中でもUQmobileはどの時間帯でも非常に通信が速く安定しており、快適です。
容量の大きいプランを選択
動画の視聴は、データ量をハイペースで消費する使い方の一つです。huluの画質は2017年にリニューアルし、フルHD(1080p)に対応するようになりました。フルHD=最高画質はたいへんきれいな画像で、Blu-rayと同水準の画質です。ただし、画質が高くなるほど、データ量の消費も多くなります。
画質ごとのhulu視聴データ消費量(1時間あたり)
低画質 | 中画質 | 高画質 | 最高画質 | 推奨画質 |
---|---|---|---|---|
0.21GB | 0.63GB | 1.08GB | 1.80GB | 0.9GB(iPhone) 0.32GB(Android) |
配信動画により、最高・高画質の設定がないものがあります。スマホであれば、低・中画質でもそれなりに快適に視聴ができます。推奨画質は、利用端末によって自動で画質を選びます。
Wi-Fi環境でない場所で1時間huluを視聴すると、高画質の場合1GB使ってしまいます。1時間ずつ10日間見るだけで10GBが必要ということになります。どのくらいの頻度で視聴するかによりますが、動画を楽しむことが多いのであれば、容量プランは大きめのものにした方が良いでしょう。
なお、どのくらいの通信量を使うかは、huluの「設定」から確認ができます。「画質」選択画面に「1時間に消費するデータ通信量」が表示されます。
ダウンロードサービスが使えるようになった
huluは今まで、配信動画のダウンロードサービスがなく、ストリーミングに限定したサービスでした。2018年7月より、ついにダウンロード設定ができるようになりました。
動画や音楽の配信サービス全般に共通することですが、Wi-Fiのある自宅などで視聴する・もしくはコンテンツをダウンロードしておくとデータ量を節約できます。ストリーミングよりも高速通信が少なくて済み、データ容量を圧迫しません。外出先で観たい番組がある場合、可能であれば事前に準備しておくと良いでしょう。
「3日間の通信制限」がある場合は注意が必要
スマホでは、直近3日間などの短期間に大量のデータ通信を行うと、速度規制が行われる場合があります。制限の対象になると、速度は最大で200kbpsほどになってしまうので注意が必要です。また、格安SIMの中には通信制限がかかる基準を公表していないものもあります。
格安SIMには多彩なプランがあり、中には「高速データ通信使い放題」をうたうプランも提供されています。いくらでも動画を見られるようでhulu向けのように思えますが、通信速度が抑えられていたり、通信制限が厳しかったりする場合があります。
それでは、huluの視聴に適したおすすめ格安SIMについて説明します。
UQmobile – いつでも安定の速さのau系格安SIM
スマホプラン 月額料金
3GB | 10GB |
---|---|
1,980円 | 2,980円 |
表示は税抜料金
auのサブブランドであるUQmobileは、平日の昼休み時間でも夕方から夜にかけても、平均的に速い格安SIMです。通信速度を重視する場合は選択肢に入れてください。
容量のプランは2段階で、3GB・10GBという設定です。動画をよく視聴するのであれば、3GBだと心もとないかもしれません。10GBのプランの方が安心です。
UQmobileには3日間の通信制限が設定されています。直近3日間(72時間)について、6GB以上の高速通信を行うと低速になります。どのくらいの低速になるかは決まっていません。回線の混み具合によって変動するとのことです。
3日間で6GBが基準ということは、高画質の動画を6時間見るとアウトということになります。中画質なら10時間分、低画質なら30時間分が目安です。
IIJmio – 60GBプランも可能な大容量オプションあり
音声通話機能付きSIM+大容量オプション 月額料金
23GB | 26GB | 32GB |
---|---|---|
4,700円 | 5,320円 | 6,360円 |
33GB | 36GB | 42GB |
6,600円 | 7,220円 | 8,260円 |
53GB | 56GB | 62GB |
9,700円 | 10,320円 | 11,360円 |
表示は税抜料金
IIJmioは、格安SIMの中でもたいへん信頼性の高いブランドです。通信速度は標準~やや速いといったレベルですが、通信品質は安定しています。
IIJmioのプランは、最大のもので10GBプランとなっています。ただし、月額制の「大容量オプション」を組み合わせることで23~62GBのプランを利用することが可能です。
- 通常プラン 3段階(3GB、6GB、12GB)
- 大容量オプション 3段階(+20GB、+30GB、+50GB)
IIJmioはdocomo回線を使うプランとau回線を使うプランがありますが、auプランにだけ直近3日間あたりの通信量が6GBを超えた場合に通信規制がかかります。直近3日間について、6GB以上の高速通信を使うと速度が遅くなるので気をつけなければなりません。また、docomo・auプランに共通で低速通信の速度規制も設けられています。
IIJmioの便利な点として、「高速通信」と「低速通信」の切り替えができるということがあります。スマホをあまり使わない時は低速に切り替えておくことで高速データを節約することができ、便利です。
huluは「カウントフリー」サービスの対象外
格安SIMには、動画や音楽に特化したサービスを用意しているものがあります。その1つが、BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションです。指定の動画や音楽について、データ通信料の制限なく楽しむことができます。
BIGLOBEモバイルではYou TubeやAbema TVなどの動画サービスが対象となっていますが、huluはこの対象に入っていません。今のところ、huluがカウントフリーになっている格安SIMはないようです。