格安SIMに乗り換えたいなと思った時に、ちょっと心配になるのがサポート体制。docomo、au、SoftBankのような大手キャリアと、サポートはどのくらい違うのでしょう。まとめてみました。
困った時の問い合わせ対応は?
大手キャリアでは、スマホ端末が壊れたり、操作に迷ったりした場合は実店舗のスタッフに相談することができます。格安SIMでの問い合わせは、電話・メール・チャットが中心になります。
問い合わせ対応
問い合わせ対応 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
大手 キャリア |
|
近くに店舗がある スタッフに直接相談できる |
店舗の待ち時間が長い 直営店舗でないとわからないこともある |
格安SIM |
|
いつでも質問できる | 実店舗が少ない 設定等は有料 電話がつながりにくい場合がある |
格安SIMのサポート体制
格安SIMのサポート体制には、以下のようなものがあります。
- 公式サイトのサポートページ
- 電話窓口/メール問い合わせ
- リアルタイムチャット
- 遠隔操作サポート
- 訪問サービス
公式サイトのサポートページ
まずは、公式サイトのサポートページをチェックしましょう。「よくある質問」に、聞こうと思っている内容が載っている可能性があります。困った時は最初に公式サイトをチェックするのが早道です。問い合わせをせずに答えが得られたら一番楽ですね。
電話窓口/メール問い合わせ
公式サイトのサポートページには、通常の電話窓口が案内されています。契約した後に質問したいこと、確認したいことがある場合には電話またはメールで相談できます。
リアルタイムチャット
公式サイトを開くと、右下に小さなウインドウが開き、「チャットでご相談できます」と案内される会社もあります。契約前、まだ検討中の状態でも相談することができる会社もあります。
チャットですので、オペレーターの対応は早く、ていねいです。あまり待たされることもありません。ただし、入力が不得手だと、なかなかスムーズに状況説明ができなかったりします。オペレーターは待つことにも慣れているので、焦らずに入力しましょう。
遠隔操作サポート
電話で問い合わせると、専任オペレーターがスマホの操作方法をサポート。操作や設定方法、アプリの使い方や周辺機器との接続など、オペレーターがユーザーの画面を見ながら操作案内をしてくれます。また、電話で相談しながら、オペレーターがスマホを操作することも可能です。
遠隔操作サポートを行なっている格安SIM
- 楽天モバイル あんしんリモートサポート 月額500円
- J:COMモバイル あんしんリモートサポート 月額500円
- UQ mobile あんしんサポート 月額350円
- TONEモバイル 遠隔サポート 無料
表示は税抜料金
遠隔操作サポートは、大手キャリア3社でも実施しているサポートです。キャリアでも月額380~500円の料金がかかります。
訪問サービス
実店舗がないかわりに、訪問サービスを利用できる格安SIMが増えてきました。有料のことがほとんどですが、自宅までスタッフがきてくれて、顔を合わせて相談に乗ってくれます。スマホデビューの方やシニアユーザーなどには便利なサービスです。
対象のサポートメニューは各社さまざまですが、主に初期設定などをサポートしてくれることが多いようです。
訪問サポートのある格安SIM
サポート名 | 料金 | 注意点 | |
---|---|---|---|
OCN モバイル ONE | ユーザーサポートプラン | 3,000円 + 訪問基本料金5,000円など | OCN モバイル ONE接続設定等 |
楽天モバイル | ご自宅出張申込(設定サポートつき) | 1回あたり4,300円 (日本全国) |
スマホ購入・契約・初期設定のサポートなど 新規申し込みは90分 他社乗り換え(MNP)は120分 |
NifMo (ニフモ) |
NifMo 訪問レクチャー | 480円/月 | 接続・設定・基本操作説明60分まで 再訪問レクチャーも可能 |
UQ mobile | キューアンドエー訪問サポート for UQ mobile | 1回あたり6,500円~ | キューアンドエー株式会社の「クラブQ&A」を活用 スマートフォンの設定補助及び簡単レクチャーを30分単位のメニューとして提供 |
J:COMモバイル(ジェイコムモバイル) | 訪問サポート | 無料 同月内・4回目以降からは有料 |
J:COMモバイル スマホセットの新規申込者 訪問前に作業内容の申し込みが必要 |
表示は税抜料金
格安SIMの問い合わせ方法まとめ – 主要なMVNOの窓口一覧
端末補償サービスがあるから安心
端末補償サービスとは、スマホが壊れた時に修理屋や交換に応じてくれるサービス。大手キャリアでは、オプションを申し込み、月額380~750円で受けることができるサービスです。
格安SIMでも、多くの会社が大手キャリアと同様の端末補償オプションサービスを用意しています。
端末補償サービスのある格安SIM
- LINEモバイル
- IIJmio(みおふぉん)
- UQ mobile
- NifMo(ニフモ)
- TONE モバイル
- mineo(マイネオ)
- DMM mobile(ディーエムエム モバイル)
- BIGLOBEモバイル(ビッグローブ モバイル)
- イオンモバイル
- OCN モバイル ONE
- U-mobile(ユーモバイル)
月額料金は大手とほとんど一緒です。補償内容も、大手キャリアに見劣りしません。
修理費用や端末交換は有料での対応になることがほとんどですが、それも大手キャリアと一緒です。万が一の時のために、端末補償サービスを付けることができるのは安心ですね。
格安SIMならではのサポートとは?
格安SIMの会社は数多くあります。サポートに関して、他社と違う試みを行なっている会社を紹介しましょう。
TONEモバイル
TONEモバイルは、家族での利用に特化したプランを打ち出しています。子どもや高齢者が快適にスマホを使えるように工夫をこらしたサービスが満載です。その分、サポートもきめ細やかです。
- 無料の電話サポート・店舗サポート
TONEのスマホについてなんでも聞けるサービス。土日祝日も対応。 - 無料のスマホ教室
所要時間90分のスマホ教室を受講できます。基本的な使い方、アプリの使い方、設定変更の方法、カメラの操作方法などの講座が用意されています。
初心者が安心して使えるように配慮された格安SIMです。
mineo
mineoでは、独自のSNS「マイネ王」というサイトがあり、mineoスタッフやユーザー同士の交流が活発です。Q&A掲示板では、相談をするとベテランユーザーが答えてくれます。公式サイトではなかなか聞きにくい質問でも、構えずに書き込めるのが長所でしょう。また、深夜でも答えが得られたりするのも便利です。
SNSなので、公式の回答とは限らないこと・さまざまな回答が集まることに注意して利用しましょう。
自分に必要なサポートを知ろう
設備やサポートにかかるコストを抑えて、「格安」を実現させている格安SIM。行き届いたサポートを標準にすることで、料金が上がる可能性も大いにあります。そこまでのサポートは不要、必要十分なサポートがあればそれでOK、と思う人も多いことでしょう。
スマホの知識がある人であれば、少々困っても電話やチャットで問い合わせて解決できることが多いはずです。逆に、スマホ初心者であったり年配の方だったりするのであれば、問い合わせをしやすい会社、サポートを重視したプランを契約すると安心です。
初期設定をサポートしてもらうと安心
特に格安SIMでは、初期設定でとまどうユーザーが多いようです。設定さえクリアできたら、何事もなく通常運転でスマホを使えることがほとんど。初期設定に自信がなければ、そこだけをオプションでフォローしてもらうと良いでしょう。
基本プランに肉付けする形で、自由に契約内容を決定できるのが格安SIMの強みでもあります。自分にどの程度のサポート体制が必要かを考えて、会社を選んでみてください。
格安SIM会社のサポートまとめ
大手キャリアは実店舗でのサポートが充実しているのに対して、格安SIM各社ではフリーダイヤルの電話やチャットなどでの問い合わせ対応が多くなります。
スマホデビューしたばかりであるとか、電子機器に詳しくない…という場合は、問い合わせを活用しながら設定・使用することも多くなると思います。気軽に問い合わせられる格安SIMを選ぶと良いでしょう。初期設定などの最初の関門だけ、有料サポートを利用するのもひとつの手段です。
端末補償サービスは、主な格安SIMでオプションサービスが用意されています。内容は大手キャリアと比較しても遜色がありません。安心して利用できます。
格安SIMのユーザーの層が広がるにしたがって、サポートを望む声も大きくなっています。その声に応えるように、サービスのメニューも登場しています。契約プランや料金とのバランスを考えて、自分に必要と思われるサービスを選んでいきたいですね。