格安SIMの説明で見かける「SMS機能つき」という言葉、気になりませんか? 格安SIMのSMSプランについて、まとめてみましょう。
SMSとは?
SMSとは、ショートメッセージサービスの略称。携帯電話の番号を使って、70文字ほどのメッセージをやりとりできるサービスです。
携帯電話がスタートした頃から提供されているサービスで、現在はメッセージのやり取りのために利用する人は少なくなってきました。ですが、この機能はスマホを楽しむ上で、重要な役割を果たしています。
SMS機能で本人確認をする「SMS認証」
「SMS認証」とは、SMSを利用して端末の認証・本人確認を行うしくみのことです。「電話番号認証」と呼ばれることも。さまざまなアプリ・Webサービスの初期設定で利用されています。
SMS認証の手順は、以下のとおりです。
- アプリ・Webサービスの登録ページに電話番号を設定してSMSを送信
↓ - SMSに認証コードが記載されたメッセージが届く
↓ - 登録ページに認証コードを入力
メールアドレスは誰でも簡単に複数のアドレスを持てますが、SMSは電話番号を利用するサービスなので、携帯電話の数だけ使えます。携帯電話を2つ以上所持している人は珍しいので、SMS認証は信頼性の高い本人確認方法といえるでしょう。
LINE、Twitterなどでは、登録の際にSMS認証を行います。不正アクセス・不正利用の防止のためにSMS認証を行うアプリは、決して少なくありません。
SMS認証を行うアプリの例
- LINE
- カカオトーク
- 楽天でんわ
- モバゲー
- GREE
- アメーバピグ
- オリコカードなど一部のクレジットカード
SMS機能がないデータプランでは、SMS認証が必要なサービスの登録はできません。一般的に、LINEやモバゲー、GREEなどを利用したい方は、SMS機能つきのプランを選びましょう。アカウントの設定などの手続きがスムーズに行なえますよ。
LINEの端末認証
LINEの「SMS認証」を見てみましょう。電話番号を入力すると、LINEからショートメッセージが送られてきます。そこに書かれている認証番号を入力することで、端末の認証が完了します。SMS機能があれば登録が簡単です。
LINEはSMS認証以外に「Facebook認証」で新規のアカウントを登録することが可能です。これは、Facebookアカウント情報から認証を受け、登録する方法。こちらを使えば、SMS機能のないデータプランでも認証・登録ができます。
ただし、電話番号を登録しないので、LINE Out(LINEのIP電話機能)は使えません。また、LINE STOREにログインできないため、スタンプの購入もできません。
格安SIMの「SMSプラン」とは?
SMSプランとは、インターネット通信に加えて、SMS機能がついた格安SIMのプランのことです。通常のデータプランにオプションとして追加する場合と、データプラン・音声プランと同列のプランとして紹介されている場合があります。
どちらの場合でも、料金はあまり変わりません。どの格安SIMでも、だいたいデータプランに月額100~170円前後の料金をプラスするイメージです。
SMSが必要なサービス
データプランだけど、音声通話を利用したいというユーザーもいるでしょう。IP電話のアプリをダウンロードして使えば、ネットを介して音声通話ができます。ただし、サービスによっては、最初の設定でSMS認証を行うものがあります。
Googleも2段階認証のパスワード送付先としてSMSを利用できるようになっています。Webサービスを積極的に利用するのであれば、SMSつきのプランがおすすめです。
アンテナピクト問題・セルスタンバイ問題とは?
データ通信専用のプランで起こる可能性があるのが、アンテナピクト問題とセルスタンバイ問題です。
アンテナピクト問題とは、電波の強弱を示すアンテナが正しく表示されないこと。電波が届いているのに「圏外」表示になってしまうのです。セルスタンバイ問題は、スマホにSIMカードをセットしたことで電池の持ちが悪くなる現象を指します。
電話回線の電波をデータSIMがキャッチできないことが、これらの原因です。アンテナ表示が間違っているだけならたいした問題ではありませんが、圏外表示になってしまうことでバッテリーが余計に消費されていく、という問題があります。圏外のため、電波を探し続けてしまい、そのせいで電池を多く消耗してしまうのです。
SMSプランを選ぶと、電話回線の電波を検知することができ、この問題は起こりません。もちろん、音声プランを選んでいる方も心配ありません。
なお、機種によってこの問題が発生したりしなかったりします。最近のスマホではあまり起こらないという報告もありますが、まだ明確な結論は出ていないのです。
SMSプランはこんな人におすすめ!
- 通常の電話はいらない。通話アプリで十分
- LINEやFacebook、モバゲーやGREEをスムーズに使いたい
- データプランに月額100~170円くらいの料金UPは気にならない
- アンテナピクト問題・セルスタンバイ問題を回避したい
- スマホなどを2台以上所持
SMSプランの場合、通常の電話はできませんが、IP電話やアプリを利用した通話なら可能です。音質に固執しないかぎり、問題なく通話できます。
SMS機能を利用した本人確認「SMS認証」はデータプランではできません。Webサービスの利用が多い方は、SMSプランを選ぶといいかもしれません。
SMSプランは、ささやかとはいえデータプランに料金がプラスされてしまうのが残念です。最安プランへのこだわりがなければ、SMSプランも良いと思います。
データプランに特有のアンテナピクト問題・セルスタンバイ問題は、どの機種でも起こるわけではありません。百数十円で問題を回避できるのであれば悪くない、とSMSプランを選ぶ人も多いのではないでしょうか。
メインのスマホでなく2台目のスマホ、という場合は、音声通話が不要かもしれませんね。2台目の端末でもさまざまなインターネットサービスを利用する予定であれば、SMSプランが最適です。
SMSプランのまとめ
現在、ショートメッセージを送るような機会はほとんどありません。しかし、コミュニケーションツールとしてではなく、本人確認の手段として、SMS機能は活躍します。
それでは、データプランの比較した際の、SMSプランのメリット・デメリットについておさらいしましょう。
SMSプランの主なメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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SMS機能を利用したSMS認証は、セキュリティの高い本人確認の手段として重要視されています。LINEやTwitterなどさまざまなアプリの初期設定で利用され、これから登場するアプリでもSMS認証を必要とする可能性は高いです。Webサービスを利用するのであれば、SMS機能があるにこしたことはありません。
また、データプランを選ぶと、バッテリーを消費してしまうアンテナピクト問題・セルスタンバイ問題が発生してしまうかもしれません。SMS機能があれば解決するので、これらのトラブルを避けたい場合はSMSプランを検討しても良いでしょう。
SMSプランを選ぶと、データプランよりも百数十円の月額料金UPになります。安心を買う意味でSMS機能をつけるという選択もあるでしょう。